闘病記

乳がんサバイバー⑦ 放射線治療

闘病記

コロナ禍と猛暑の中、週5日(平日毎日)、7週間、33回の放射線治療が始まった。
副作用の対応もさることながら、メンタルのコントロールも大切。
「あせらずゆっくりいきましょう」という友人の言葉に励まされ、のんびり構えながらのスタートです。
病院周辺はショッピングセンターや公園、緑道に囲まれているので、買い物や散歩も楽しみながら通うことに。

照射初日(下着の選び方・軟膏の処方)
「放射線科」ってこんな所
通院2週間
骨密度がスゴかった!
長女がコロナに感染
通院4週間 残るは「ブースト照射」8回
最終日 通いきった!

照射初日
放射線科初診察の日から一週間後、いよいよ照射の初日。
照射は台の上に仰向けになって動かないように固定され、10分ほどで終わる。痛くも痒くもない。

消えかかっていたボディのマーカーを改めて描き直してもらい、サイボーグのようになったが、消えかかっているのを気にしながら一週間過ごしてきたので、ほっとする(^^;。
↑このマーカーは色が下着に移るので注意!
乳がんサバイバー 治療中の下着の選び方

これからおこる皮膚炎を想定して、保湿剤のヒルドイド軟膏を処方してもらう。
皮膚炎は7~10日後くらいから症状が現れるそうだが、少しでも緩和するために予防としてお風呂のあとに塗っておくように、とのこと。

アトピー性皮膚炎でもお世話になったヒルドイド。お肌ツルツルになります💛
テクスチャ―はクリーム・軟膏・ローションの3種類。クリームや軟膏は保湿効果は高いがベタつくので、皮膚炎が悪化してきたらローションが一番使いやすい

ヒルドイドの主成分、ヘパリン類似物質を含むローションやクリームは、薬局でも市販されています。
追記:半年後、放射線科の最終診察の後は、薬局で類似品を購入しています⇩
「ヘパリン類似物質(ヒルロイド)」の効用 
放射線治療後の皮膚のケア~気になる首周りポツポツにも

照射初日の帰宅後はまだ元気で、軽くストレッチと筋トレをして寝たが、翌朝から食欲がなく、だるさと眠気が続いている。これがいわゆる「放射線宿酔い」ってやつなのかな。

「放射線科」ってこんな所
風月が通っている大学病院の放射線科は、地下1階の人気(ひとけ)のない長ーい廊下の奥のつきあたりに、静かに存在している。
慌ただしい1階、2階に比べると、時間の流れが止まっているかのように感じるこの場所が、風月は結構落ち着く場所だったりする。

完全予約制で時間に追われる科ではないせいか、放射線科のドクターや技師さん、受付の方は、みなさんおだやかだ。
治療前にはいつも、本人確認のため自分の名前と誕生日を言うのだが、今日はたまたま風月の誕生日だったせいか、3人の技師さんたちが顔を見合わせてザワザワと盛り上がっている。
それにしてもそんなに珍しいことでもないのでは?と不思議に思っていると、「いや、実は今日が誕生日の患者さん、風月さんで3人目なんです。」とのこと。
あ、それは珍しいわ!
「よくわかんないけど、絶対いいことありそう!」とテンションアップすると、技師さんたちに「いいことあります、頑張りましょう!」と励まされ。
ここなら長い通院のストレスを感じずに通えそうです。


通院2週間
先生から「バドミントン禁止令」がでてはいるものの、仲間に会いたくてゆる~いサークルへ参加。久しぶりにいい汗かいて気分もすっきり。
コロナはコワいけど、少人数で友人とランチにつきあってもらいながらメンタル調整しています。

10日目あたりから放射線照射部分が赤くなり始め、少しヒリヒリしてくる。右バスト全体~脇下まで、思ったより広範囲にわたっている。

放射線宿酔い(吐き気・倦怠感)は夜中にピークを迎えるようで、眠りが浅かったり絶望的な夢(よく覚えてないけど(笑))を見るわりには、起きるとおさまっていたりする。
それでもあまり食欲はないので、果物やアイスクリームに頼ることもあり。
そういえば妊娠中も悪阻がひどい時はスイカとハーゲンダッツで生き延びていた記憶が。

骨密度がスゴかった!
放射線治療が終わったら再発予防のためホルモン療法をやる予定だったため、念のため骨密度の測定をすることになった。
するとなんと、医師も友人も大笑いするほどの結果に↓。
https://tsukitoyanagi.com/hone/
すっかり元気をもらい、後半戦へ突入。

長女がコロナに感染!
放射線治療も残すところあと2週間というところまで来た矢先、大学の近くで一人暮らしをしている長女SAKIから「コロナにかかったので自宅療養に入る」と報告が!
予防接種は3回すませていたこともあり、37~38度の熱とのどの痛み等の風邪症状ですみ、慌てて送った市販薬で乗り切れたは幸いであった。
が、もうひとつの問題は、発症する5日前に我が家に帰省して、風月と次女MIKUに濃厚接触していたこと。
発症する5日前って、ビミョーすぎるでしょ(^^;。

コロナに感染した場合、放射線治療は2週間中断することになるのだ。中断した場合は治療効果が弱まるとも言われているので、できれば避けたいところだ。

娘たちは自分のことより母が感染することの方が怖いと、戦々恐々としている。
私も「まあだいじょーぶよ」と言いながらも、放射線治療の副作用であろう倦怠感やホットフラッシュも、もしかしたらコロナの症状なのではないかと思えてくる。花粉症であろう鼻水もコロナの風邪症状だと疑えてくる。

放射線科の医師に相談したところ「その状況ならまず感染はしていないでしょう」とのことで、ようやくひと安心。
まさに「病は気から」。
笑い話ですんでよかったけど、ちょっとヒヤッとした事件でした。

通院4週間 残るは「ブースト照射」8回
33回照射のうち25回が終了!
相変わらず放射線酔いの症状は突発的に表れ、1日1回は地面に吸い込まれるような倦怠感と眠気に襲われる。
食欲もないので、あまりストイックにならず、外食も含めて「食べたいもの」を食べて過ごしている。
右バスト全体がヒリヒリと赤く焼けたのち、濃い茶色に代わり、乾燥してくる。
放射線皮膚炎はよく「ひどい日焼けをした状態」と例えられるが、まさにそんな感じ。これから皮がむけてくるのだろう。
炎症が起こった際に塗るように、とステロイドの軟膏(リンデロン)が処方されているが、まだ使わずに済んでいる。
↑5週間目よりかゆみがひどくなってきたので、保湿剤(ヒルドイド)と併用してステロイド軟膏(リンデロン)使用開始。

25回目の治療後、放射線技師さんから「明日から照射方法が変わりますね」と言われ、マーカーの位置を書きなおされた。
「いわゆるブーストってやつですか」と聞くと、「よくご存じですね!」と、ものすごくビックリされて、こちらの方がビックリ。
患者から聞かれたのは初めてだという。今はネットでいくらでも情報が流れているのだが、あまりそこまで調べて来る人はいないのだそう。
私はわけのわからないまま治療を受けることの方が怖いので、納得するまで調べてしまうんだけど(^^;。

「ブースト照射」とは
乳房温存術後20年間の局所再発率は約40%。放射線治療によってこれが14%まで減少するという臨床結果もあり、現在は「乳房部分切除術+放射線療法」が標準治療として確立している。
放射線は、通常25回にわたって乳房全体に照射する(全乳房照射)が、それが終わったあと、さらに再発リスクを低くするために5~9回程度追加で照射することがある。
これが「ブースト=追加照射」といわれるもの。
ブースト照射を行うかどうかは、病変の大きさや切除範囲や年齢などにより決まるが、風月の場合は、断端(だんたん・切除したがん組織の端)近くにがん組織があったため、念のためにブーストを行うことになった。
ブーストは腫瘍の存在した部分の周辺のみに照射するので、照射範囲は小さくなる。

ブースト照射範囲は、手術傷を中心に7㎝の正方形となった。
照射時間は1分程度? レントゲン並みの速さで終わる。

猛暑が終わり、台風が去り、季節は秋へ。
こうなってくると、通院は断然チャリが気持ちいい!どうせなら少し遠回りをして緑道をのんびり走りながら通うことにする。残るはあと8回! 頑張るぞー。

最終日 通いきった!
33回の放射線治療。最後の一週間はさわやかな秋空の下、金木犀の香りに癒されながらチャリで通院。
ブースト照射に切り替わったせいか、倦怠感は軽減していったのであまりストレスを感じずに過ごすことができた。

皮膚炎もヒルロイドとステロイド軟膏がよく効いていて、痛みや痒みはほぼなく、赤⇒茶色に変わっている。一番濃く焼けたところは早くも皮がむけてキレイなお肌が顔を見せている。全体の色が戻るには数年かかると言われたが、手術傷跡も合わせて丁寧にメンテナンスしていこう。
ちなみに手術傷跡は固くなり、つっぱりや痛みが残っているので、ストレッチや軽いマッサージ(優しくね!)は必須である。

最終日には放射線科の技師さんや受付のスタッフの方に「よく頑張りましたね。お疲れ様でした」と声をかけていただき、ちょっとした卒業式気分に。
みなさんのおかげで、温かく落ち着いた雰囲気の中、安心して通院することができました。
ありがとうございました。

今まで当たり前だと思っていた日常がどれほどありがたいものであるか痛感した半年でした。
あらためて、生かしてもらっている日々を感謝をこめて大切に生きていきたい。

乳がんサバイバー 「がん」とつき合いながら生きるということ
乳がんサバイバー ⑥ 放射線科初診察 治療の準備

コメント

タイトルとURLをコピーしました