身近すぎてなかなか行かない場所。娘たちが小さい頃に何度も通った「大塚・歳勝土遺跡公園」もそのひとつでした。
次女が小学校の課外学習で行ったのを最後にここ十数年は行くこともなかったけれど、先日、いまや25歳となった長女と訪れる機会があり。
センター南駅からセンター北駅まで、あらためて「都筑区ってスバラシイ」と感じながら歩いた2時間半となりました。
正覚寺

スタートはセンター南駅前から徒歩7分、遊歩道沿いにある「正覚寺」。
四季折々の花と緑に囲まれた「花のお寺」として地域の人々に親しまれているお寺です。
詳しくはこちら⇩
「正覚寺」~四季折々の花と緑に囲まれた「花のお寺」
茅ヶ崎城址公園
「大塚・歳勝土遺跡公園」に行く前に立ち寄った「茅ヶ崎城址公園」は、今回初めて訪れた公園。センター南から徒歩10分ほど、ショッピングセンターが立ち並ぶ駅前から少し離れた閑静な住宅街の中にあります。
ここは、中世(14~15世紀)の城郭を残す「茅ヶ崎城址」を歴史公園として整備した公園。室町時代に上杉氏・北条氏が関与して築造されたと推定されているのだそう。1990年から発掘調査され2008年に開園したというから、わりと新しい公園なのだな。
茅ヶ崎城址公園


「茅ヶ崎城」は近世の城のような石垣ではなく、自然の小高い丘を利用して築城し、「空堀(からぼり)」「郭(くるわ)」、中郭、東郭、西郭、北郭の4つの「土塁(どるい)」から成っていて、学術的な価値も高い遺跡なのだそう。

この日は5月とはいえ初夏の暑さ。羽虫をよけながらうっそうとした森の中を進む。「ここはどこ?」




園内の各所に設置してある解説板では、出土した遺物の写真や図解等を使って発掘調査の内容が詳しく解説されています。「屋外の博物館」といったところ。遺物の一部は横浜市歴史博物館に所蔵されているのだそう。








城址公園はゆっくり周っても20~30分ほど。
しつこいようだが、各所に設置されている解説版を読まないと、ただのフツーの森と空き地です(笑)。歴史博物館とセットで子どもたちの夏休みの自由研究にうってつけかも。
⇩ 賑やかなセンター南駅周辺から一線を画した静けさがある住宅街を抜け、「大塚・歳勝土遺跡公園」へ。
センター南~センター北間の早渕川添いに、大切に祀られているお地蔵様を発見。


⇩ センター北~センター南の間でランチや休憩に寄るなら、高架下にある「ひげのぱん焼小屋」がおすすめ。
この日は寄れなかったけど、時間があればぜひ寄ってみて!
「HIGENO PANYA 北のぱん焼小屋」
センター北駅近くの高架下にある人気店「北のぱん焼小屋」
パン好きの風月にはたまらない、カフェが併設されているパン屋さんです。
詳しくはコチラでも紹介しています↓
「北のぱん焼小屋(ひげのぱん屋)」~焼き立てパンと無料のコーヒーでくつろげrベーカリーカフェ




さて、この日のメインスポット「大塚・歳勝土遺跡公園」は、センター北駅・ノースポート近くにある大型遺跡公園。
この日は横浜市歴史博物館の屋上に直結している歩道からアクセスしました。
大塚・歳勝土遺跡公園
大塚・歳勝土遺跡公園は、弥生時代の遺跡の真上に、大塚遺跡(ムラ)と、歳勝土遺跡(墓地)が再現されている大型遺跡公園。大塚遺跡以外は一般の公園であり、24時間入園可。
遺跡から発掘された土器や石器は、公園直結している横浜市歴史博物館に保管、展示されています。





歳勝土遺跡
大塚遺跡に住んだ人々のお墓は「方形周溝墓」とよばれる形をしており、低い四角形の盛り土と、その四辺を溝で囲んだ形が特長。発掘当時の状態や木棺を復元し、埋葬の様子などが分かるようにしてあります。



大塚遺跡の入り口には門があり、歴史博物館の開館時間に合わせて開園しています。


弥生時代の村の跡。竪穴住居7棟、高床式倉庫、型取り遺構、木橋などが復元されている
弥生時代のムラでは外からの敵を防ぐために周囲には濠がめぐらされ、当時は100人くらいの人々が暮らしていたのだそう。





⇩ 遺跡公園の一角にはかやぶき屋根の古民家などがある、文化体験施設「都筑民家園」があります。
都筑民家園
1997年に「都筑民家園」に移築された「長沢家」は、現在の都筑区牛久保町で江戸時代の一時期、村方三役の名主役や組頭を務めていた旧家。文化体験施設として公開され、横浜市指定有形文化財に指定されています。
都筑民家園HP




娘たちが小さい頃には、ひな祭り・こどもの日・七夕・お正月等にはここで過ごしていたことを思い出します。
おかげ様でお世話になった子どもたちも成人しました。今度は眠っている着物を引っ張りだして、着付けを習いに来ようかと。

都筑民家園は裏側にも門があります。
ここからセンター北駅(JA・ヨツバコ前)までは、遊歩道、さくらんぼ公園を通り5分ほど。
買い物ついでにふらっと日常から離れてみてはいかが。
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