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「もやい展」~福島原発事故をアートで刻む11年~

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「もやい.next」
https://suzyj1966.wixsite.com/moyai/home
東日本大震災、福島原発事故から11年。
表面上は復興が加速化されているように見えるが、実情は何も解決されないまま、原発の再稼働が検討されている。
原発事故を風化させないために、2017年からアーティストたちが事故の記憶を繋いでメッセージを発信してきた「もやい展」。
今年は風月の地元「アートフォーラムあざみ野」で開催されたので、最終日に足を運んできました。

入口には参加アーティストさんたちのグッズも販売

今回訪れた目的のひとつは、ジャスミンこと金原寿浩氏にお会いしたかったこと。
金原氏は長女・SAKIが通う美大で講義を受けた師でもあり、震災以降、津波や原発事故の被害、沖縄の基地問題などを主題に制作を続けているアーティストです。

最終日のこの日は金原氏の講義イベントがあり、楽しい「授業」を聞くことができました。56歳で女装(ジャスミン)を始めたという金原氏。「人はいくつになっても変われる」。自分らしく、自分を解放することで見えてきたこと。人間関係や作品も変化したと言います。同世代の風月にとって、力強い言葉をたくさんもらいました。
金原氏のメッセージ
作品の前で捕まえた金原氏(^^)/。おちゃめなポーズをありがとうございました
反核を訴える「きのこ雲」
「強力なメッセージの中にも金原氏の優しさが滲みでていて目が離せなくなる」by SAKI
「夜の森哀歌」
原発事故のために一時全町避難場所になった福島県富岡町の桜並木。道の奥に見えるのはバリケード
「故郷を返せ」
福島の被災地を埋め尽くす「フレコンバッグ」には、人々の生活に関わる物資が描かれています。
*除染作業で出た土や廃棄物が入った黒い袋、いわゆる「フレコンバッグ」は、何年もの間、被災地の仮置き場に山積みされている。
数年前から放射線量が高い帰還困難区域に「中間貯蔵施設」と呼ばれる施設ができ、搬入が始まっているが、最終処分でどこに行くのかは決まっていない。
金原氏の作品の前で、詩の朗読と音楽のコラボイベントも開催されていました

他にも各アーティストの力作が並び、見ごたえのある展示会でした。

福井県「越前和紙」を使った、圧巻のくじらの造形。作家の小林桐美氏とお話することができました
くじらの体内につめこまれた「フレコンバッグ」が無言のメッセージを語りかけてきます

↓今回参加したアーティストさん達
 「もやい.next」パンフレットより

あらためて、原発によるエネルギー享受が犠牲によって成り立っていること、問題は何も解決しないまま原発が再稼働されようとしていることを認識しました。
これからのエネルギーのありかたは、世界の最重要課題であることは間違いないですね。


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