小田急電鉄江ノ島線「桜ヶ丘」駅。
都心から1時間、横浜から40分、神奈川県大和市「大和」駅の隣にあるこじんまりとした各駅停車駅です。
が、ここがなかなかにあなどれない町でして(笑)。
桜ヶ丘といえば、春になると咲き誇る引地川沿いの「千本桜」が有名ですが、どこかほっとできる駅周辺には、隠れ家的素敵なカフェが点在。
今回は、雑踏や喧噪から離れて静かに過ごしたい時に途中下車して立ち寄りたい、桜ヶ丘駅周辺のよりすぐりの癒しスポットを紹介しちゃいます。
(訪問日:2024年4月7日)
「千本桜」~春はハズせない!圧巻の桜のトンネル
小田急線 桜ヶ丘駅 ~ 高座渋谷駅の間、引地川沿いの両岸から覆いかぶさるように、1.3kmに渡って桜のトンネルが続いています。
周辺に駐車場はないので、電車での来訪がおすすめ。
模擬店や演芸などで盛り上がる「千本桜さくらまつり」も今年(2024年)は中止となりましたが、この日は休日ということもあり、家族連れで大賑わい。
毎年見逃してきたので、今年こそは!と待ち続けた雨上がりの満開の日。念願の咲き誇る桜は息をのむ美しさ。
川の両岸は遊歩道として整備されていますが、川岸の幅が広いので、シートをひいてに腰を下ろし、ゆっくりとお花見を楽しめます。
桜が満開となった休日、川沿いはレジャーシートをひいてお花見を楽しむ家族連れで賑わっていましたが、観光客が押し寄せて人混みに酔うような混雑はなく、都内の某所のように場所取りをして宴会をするような喧噪もなく。地元の方々が大切にしている並木で健全にお花見を楽しんでいる中に入れていただいた、という感覚でした。
平日は打って変わって人通りも少なく、静かなお花見を楽しめるのだそう。
風月は横浜市都筑区在住。周りの人に聞いても「桜ヶ丘ってどこ?」と聞かれるくらい認知度は低いのですが、それが功を奏しているのでしょーか(笑)。
なので実はあまり教えたくないけど、教えちゃいます。
「千本桜」超穴場ですヨ!
「カフェ ジャルダン Cafe Jardin」 /「ギャラリーおがわ」(旧笹倉鉄平版画ミュージアム)
桜ヶ丘駅より徒歩5分。
閑静な住宅街の中にひっそりと、異世界に迷い込んだようなギャラリーがあります。
方向オンチの風月は本当に迷いながらたどりついたこともあり、一瞬タイムスリップでもしたような感覚に陥りました。
「ギャラリーおがわ(笹倉鉄平版画ミュージアム)」
笹倉鉄平氏の全版画作品を収蔵し、企画やテーマに合わせて常時約30点の作品を展示しています。
ギャラリーは入場無料。展示作品は約2ヶ月ごとに入れ替えているので、気軽に訪問し、飽きずに楽しめますヨ。
ショップでは、オリジナルポストカード、切手、画集、ポスターなどを販売しています。
八重桜の奥にある「カフェ ジャルダン」は、「ギャラリーおがわ」に併設している古民家カフェ。
この日は時間が遅くなってしまったのでギャラリーのみ立ち寄りましたが、次回は必ずカフェで自家製チキンカレーと鎌倉工房プリン「かわいい娘たち」をいただくと心に決めています。
イタリアン Cafe Dining 「アフェット affetto」
Cafe Dining 「アフェット affetto」
TEL:046-269-1180定休日:年末年始
ランチ:11:00~15:00(L.O.14:00)
ディナー:17:00~22:00(L.O 21:00)
桜ヶ丘駅西口から徒歩2分、線路沿いにある大人気のイタリアンカフェ。平日でも予約で満席になっていることが多く、待っていても入れないことも。急に行く場合でも事前に電話で席を確保してからの方がいいです。
グリルチキンやスペアリブ、ワインに合うサイドメニューもあるけれど、まずはパスタをご賞味あれ!
モチモチの生パスタは、どのメニューでも間違いなし。
2人の娘たちは「今まで食べた中で一番美味しい」と絶賛。20代でどれだけ食べてきたのかは知らんけど、アラカンの母・風月も「今まで食べた中でも最上位のひとつ」と言えます。
「カフェ かじふち」
カフェ かじふち
桜ヶ丘駅東口の駅前ロータリー内、左側のビルの2階にあります。
ほっこりと居心地のいい店内と、感じのよいオーナー夫妻の優しいお人柄。家族と、友達と、一人でも心地よく過ごせるカフェです。
盛りだくさんの日替わりプレートや煮込みハンバーグなど多彩なメニューがありますが、イチオシはスープカレーとタピオカ餃子。
日替わりプレートは品数も多く、バランスのとれたメニュー。こんな素敵なカフェが自宅の近くにあったら、週1で通ってしまうのになあ。
「桜株十一面観音菩薩」
最後に紹介するのは、桜ヶ丘散策中に偶然見つけた観音様。
桜ヶ丘駅南側、小田急線と中原街道が交差する場所に、通称「桜株踏切」と呼ばれる踏切があります。その踏切を見守るようにひっそりと観音様が佇んでいました。
「桜株十一面観世音菩薩」
由来は、昭和11年に起こった、11名が即死するという痛ましい踏切事故。この事故で亡くなった人たちを悼み、交通安全を祈願する地元有志の方々が浄財を募ってこの十一面観音を建立したとのこと。
このあたりは昔から桜の名所が多いことから「桜株」という地名があったのですが、駅が開業する前にこの大事故が起こったため、駅名は「桜株」ではなく「桜ヶ丘」と名付けられたのだそうです。
小田急線大和駅の隣にある「桜ヶ丘」。
奥深い、素敵な町です。
ぜひ一度途中下車して散策してみて下さい。
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