「ライターって、何してる人?」と聞かれることがある。
日本語でいうと「記者」だと答えると、「芸能ゴシップ記事を書いているの?」などと言われたりもする。
なんでそうなるのかわからんが、どうやらあまりいい印象をもたれていないようなので、風月の周りのライター仲間がどういった人種なのか、紹介しておこうと思う。
ライター仲間が集まると…
年に数回、ライター仲間と集まる機会がある。
そもそもライター・記者なんてものを生業としてやっている人間は、好奇心のカタマリである。
そんなメンバーが集まった飲み会ともなると、情報交換の嵐になることは避けられない。
好奇心を向ける対象は仲間も例外ではなく、風月の少々波乱な人生にも興味深々。
「風月の話をサカナに飲む会」なんてものが開催されたこともあり、容赦なく切り込んでくるので油断できないのである。
話の内容は、どの方向に向かうか全く予想がつかない。
『ライターは人の話を聞くのがうまいので「取材バー」をやれば儲かるのではないか』とか。
誰かが『「タロット占い」の記事を書いている』と言えば、『すばらしい!「取材バー」のメニューに加えよう』とか。
会話中にうっかり相手を呼び捨てにしてしまうと、『中学の部活みたいでいいね』と皆が呼び捨てになり、ヤンキーネタで盛り上がる。あげくに「ヤンキー」の語源について調べ始める人が出てくる。
基本、興味の幅は広く、何でもやってみたいのだが、その中でひとつのことにハマり、好きが高じて専門性が高い分野を主に書き始めた人は「特化型オタク系ライター」となっていくのだ。
中には「PTA」のスペシャリストとしてTV出演まで果たしてしまったスゴすぎるメンバーもいる。
https://www.tomokonagashima.com/
今年は「歌舞伎」に特化したライターさんの家で、歌舞伎鑑賞会を兼ねた持ち寄りランチ会を開催。
ちなみに主宰の宗像陽子さんはこんな歌舞伎記事を書いています。
https://allabout.co.jp/gm/gc/492865/
気のおけない仲間と過ごす「オタク系ライター」の解説付きの鑑賞会は、むちゃくちゃ贅沢な時間であった。
いずれにしても、ライターの好奇心は、ハンパない。
そして、いいと思ったことは誰かに伝えたくてしょうがなくなる「おせっかい」だ。
『美味しい、楽しい、おもしろい!』
『しんどい時は、こんな乗り越え方もあるよ!』
愛すべき「おせっかい」な仲間からは、情報だけでなくいつも「元気」をもらっている。
風月が書きたいこと
さて、それでは風月は何を書きたいのか。
特化というほどではないけれど、好きな分野は「旅」。
そして書きたいこと、伝えたいことは「人」。
興味があるのは、訪れた土地での「人々の暮らしや生き方」だ。
都会、郊外、田舎での暮らし、海外での生活。
会社員、自営業、農業、漁業、建設業…無数にある職業。
大家族、核家族、シングル、施設…様々な家族の形。
100人いれば100通りの生き方があり、そこに正解はない。
誰もが、自分がおかれてきた環境や経験してきたことが「普通」なのだ。
その「普通」から外れることは怖いし、知らない世界は想像もつかない。
けれど、今いる家庭、今いる学校、今いる職場、今周りにいる人がすべてだと思うと苦しくなることがある。
今の生活が無理ならば、他の生き方を探せばいい。
世の中には、本当に色々な人がいて、色々な生き方があるのだから。
その「色々な生き方」のほんの一部でも伝えることができたら幸いだ。
趣味の個人ブログが仕事になってしまうジレンマ
そんなことを考えながら50代も後半にさしかかった風月が、うっかり初めてしまったのが、このブログだ。
そもそもこの雑記ブログは、仕事とは別に「趣味」として始めたものだ。
ライティングの仕事は、テーマを与えられて、取材をし、それを紹介をすること。
クライアントの意向を最優先するので、書きたいことが書けないことも、ままある。
そこで、そんな枠からはずれて自分が書きたいことを自由に書く「自分の城」を作ろうと思い、なんとなく「始めてしまった」のである。
ところがいざ初めてみると、何をするにも、何を書くにも、どうしても「仕事モード」になってしまうのだ。
雑記ブログなので、生活のすべてが記事のネタになる。
旅、おでかけ先ではもちろん、近所でも素敵なお店や商品を見つけると、つい写真をとり、リーフレットをもらい、掲載の許可をとり、HPを調べる。
闘病中も、症状や薬、治療内容だけでなく、同病の人の参考になるようなことは事細かに伝えたくなる。
友人がおもしろいことをやっていると、どんな思いでやっているのか、ついツッこんで聞いてしまう。
ハッと気づき、「いやいや、取材じゃないんだから」と自制するも、気がついたら情報だけでなく、考えたこともすべてメモをとっているのである。
集めた情報はすべて掲載したくなり、旅の記事などは膨大な量になってしまうので、それを編集するのもひと苦労だ。
一度書いた記事は見直し、何度もリライトしてしまう。
さらに編集・デザインの仕事をしていたこともあるので、画面の構成にもこだわりを持ち始める。
ところがプログラミングの知識が全くないので、どう頑張っても思うような構成にならないのがはがゆくて仕方がない。
そして、有料サーバーを使用しているのだから、サーバー代くらいは稼がなくてはと思ったのが極めつけとなった。
マジメな風月は「アフェリエイトをつけて少しでも収入が入ってくるようになれば、それは趣味ではなく仕事だ」と考え、結果、職業病の沼にハマってしまったのである。
われながら「バカなの?」と思う。
それでも、書くことは楽しい。
今まで人のことばかり紹介してきたのだが、人生後半を迎え、ふと自分の人生の軌跡も残しておきたくなったりもしている。
このブログが趣味か仕事か…ここはあまり深く考えずに、楽しみながら気長に続けていこうと思う。
一人でも読んでくれる人がいれば、これほど嬉しいことはないのだから。
コメント