「乳がん」の再発検査で見つかった「甲状腺乳頭がん」
なんだかねー、ここ数年、夏になるとがんの摘出手術&放射線治療をしている気がします(^^;。がんサバイバーの戦いは続きます。
3年前に右側乳がん、昨年左側乳がんの治療をしているので、念のため今年1月に受けた全身の「PET-CT検査」。
そこで「甲状腺がんの疑いあり」との結果が出ました。
ちなみにこの「PET-CT検査」は1回の検査でほぼ全身のがんリスクをチェックできるので健康診断の必須項目になってもよさそうなものですが、2025年8月現在、保険適応されるのは早期胃がんを除くすべての悪性腫瘍の診断のみ。
他の検査などの結果、再発や転移の診断が出来ない人や、既に診断されている人に限られます。
今回私は乳がんの転移を調べるための検査だったので保険適用になりましたが、健康診断などで受ける場合は10万前後の費用がかかります。
1月14日 PET-CT検査
2月7日 甲状腺内科にて検査結果を聞く
「甲状腺癌の疑いあり」
2月25日 甲状腺エコー検査
2月7日 甲状腺内科にて検査結果を聞く
「右側:甲状腺乳頭癌 17×15×63mm
左側:線種様甲状腺腫 33×23×17mm」
~要するに右側に悪性、左側に良性の腫瘍(大・中・小点在)が認められたとのこと。
エコーの画像を見せてもらうと、右側の悪性腫瘍は小さいけれど、明らかに顔つきが悪く、デコボコと凹凸があり、境目がギザギザしていてへばりついています。
左側の良性腫瘍はデカいけれど、つるんと丸く整っていて、周りにも小さいつるつるが点在しています。
素人目にも「これはもう間違いない」と思ったけれど、念のため細胞診も受けます。
4月25日 穿刺吸引細胞診検査
5月16日 甲状腺内科にて検査結果を聞く
「右側:甲状腺乳頭癌
左側:線種様甲状腺腫」
~これで確定診断です。
ちなみに細胞診を終えて検査室を出てきた時、待合室でソワソワと順番待ちをしていた60代位のおじさまから「太い注射針を刺すんだよね、痛かった?」と聞かれました。
え、子ども(^^;? 付き添いの奥様もあきれ顔。
つい「こんなんでビビッてたら何の治療も受けられないですよ」と冷たく言ってしまた風月。
だってー、こちらは細胞診なんて通算4回目なんだもの。
そういえば以前、乳がん手術前のコロナ検査(鼻からとるヤツ)の時に、幼稚園位の男の子が検査前に「いやだ~~」と大泣きしていたので、私の検査後「だいじょーぶ、ぜんっぜん痛くなったヨ」と声をかけたことがあったっけ。その時は一瞬泣きやんだのだけど、その子が検査室に入った数秒後に「うわあ~~痛い~~、ウソつき~~!」と雄叫びが…ヤバい、これはあきらかに私への抗議!早々に逃げたのは言うまでもありません。
男性が痛みに弱いのは年齢に関係ないのだなあ、と思った余談でした。
癌が見つかってから「手術」まで7か月!
というわけで乳がんの転移検査で偶然見つかった甲状腺がんでしたが、それから手術までがむちゃくちゃ長かった(^^;!
治療はまず甲状腺摘出手術で対応することになるので、甲状腺内科から2か月後に甲状腺外科の診察予約(手術日ではない!)を入れてもらうことに。
思わず「そんなに待たなきゃいけないんですか」と聞くと、一番早くてその日程になるとのこと。
7月18日 甲状腺外科診察
~この時点で今までの検査結果からはリンパ節への転移は認められず、右側の甲状腺のみの温存手術を勧められました。
「一刻も早く取っちゃってください」とお願いして、ようやく9月2日に手術日が確定。その間に改めていくつか手術前検査を行うとのこと。
7月29日 CT検査・耳鼻咽喉科診察・肺活量検査 等
8月6日 手術前検査結果を聞く
「CT検査の結果、右頸部リンパ節に
腫瘍が見つかりました」
~うそや~ん!リンパ節に転移してたってこと(T_T)?
この時点で乳癌からの転移か甲状腺癌からの転移かは分からず、慌ててその日のうちに、リンパ節腫瘍の「穿刺吸引細胞診」を受けて帰ってきました。
細胞診はこれで5回目となりました(^^;。
8月20日 手術前最終診察
「細胞診の結果、リンパ節の腫瘍は
甲状腺癌からの転移と確定」
~リンパ節へ転移していたことによって、術式は「甲状腺全摘出&リンパ節切除」、その後半年以内に「アイソトープ放射線治療」を受けることになりました。
この時私が一番恐れていたのは、リンパ節の腫瘍が、甲状腺癌ではなく乳癌からの転移ではないかということでした。
そうだとするといよいよ抗がん剤は免れないことになるので、そういう意味ではまだよかったかも。
甲状腺を全摘するので、手術後甲状腺ホルモンの薬(チラージン)は一生飲み続けることになります。
なんとまあ、癌が見つかってから手術まで約7か月間も待たされることになるとは(^^;。
当然「その間にリンパに転移しちゃったんじゃねーの?」という疑いは捨てきれませんでしたが、ドクター曰く、数年前からリンパ節に小さな影があったこと、進行の遅いがんであることから、この7か月の間に転移したものとは考えられないそうです。
いやいや、小さな影があったならなぜその時点で…とまあ色々と納得はできなかったけれど、甲状腺治療に関しては最新技術を誇る大学病院で医者不足もあり、今さらセカンドオピニオンは選択肢にありませんでした。
「甲状腺乳頭がん」とは
甲状腺がんは数種類ありますが、80~90%は「甲状腺乳頭がん」というがんが占めています。基本的にゆっくりと進行するため急に命に関わる状況になることはまれで、予後はいいとされていますが、リンパ節転移が多いのも特徴のひとつ。風月の場合はコレでした。
病状が進行すると、のどの違和感・嗄声・痛み・飲み込みにくさ・誤嚥・血痰・呼吸困難などの症状が出てくることがありますが、初期はしこり以外の自覚症状症状はないとされています。
けど風月は、ここ数年悩まされていたナゾの倦怠感や無気力感はコイツのせいだと思っています。
手術前の数か月は、週に2~3回の頻度で倦怠感に襲われると、1~2時間は横になっても地に吸い付くように動けなくなっていました。
甲状腺の病気といえば、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される「バセドウ氏病」や、逆に不足する「橋本病」が有名ですが、いずれも疲労感や倦怠感が症状のひとつ。
ドクターは「甲状腺がんの場合は関係ない」と言うのだけど(^^;、風月は絶対に手術前は甲状腺ホルモンのバランスが崩れていたと思っています。
その証拠に、甲状腺全摘手術後にチラージンという甲状腺ホルモンの薬を一定量服用し始めると、ナゾの倦怠感はなくなり、体調はすっかりよくなったのだから。
甲状腺全摘出&リンパ節摘出手術
さて、7か月待ってようやく迎えた甲状腺&リンパ節摘出手術。
2回の乳がん手術からまだ1年目ということもあり、勝手知ったる病院での手術入院はあまり緊張はせず
…のはずだったのだが!今回は術後麻酔から覚めたあと、7つの管に繋がれて身動きできないまま18時間ICU(集中治療室)で拘束され、これがむっちゃ辛かった~(T_T)。
喉がつまって息ができなくなった場合にアラームで看護士さんに知らせてくれる装置とやらに繋がれていたわけで。
こういう時に限って眠ることもできず、寝返りもできずじっと耐えるのみ。
老後介護状態になったらこんな状態が続くのかと思うと、絶対に延命措置だけはしないでほしいとあらためて娘たちに伝えた風月でした。
手術跡は首すじのシワに沿って約8㎝。
傷が塞がるまでは、入院中に病院の売店で購入するように言われた「ナチュラル12」という医療用シリコーン(2枚入りを洗って交換して使用)を貼っていました。
けどこれ、汗で蒸れるしすぐ剥がれるし、風月には使いにくくて…
ある程度傷口が閉じたら乳がんの時に使っていた「マイクロボアサージカルテープ」を使っていました。薬局でフツーに売っています。
これ、万能です。
傷口は閉じても紫外線にあたらないように半年は保護することが推奨されているのですが、このテープは紫外線を防ぎ、蒸れにくい、肌に近い色で目立たない、そしリーズナブル。
のちに顔面を5針縫うケガをした時も、これで乗り切りました(^^;。
ここでまた余談です。
さくっと言いましたが、⇧この「顔面5針事件」は、何にもないところで転んで目の脇に3㎝の裂傷を負うという事件…いえ、勝手に転んだので事件でも事故でもなく、あえて言えば「還暦の洗礼」とでも言いましょうか。
今までと同じように歩いているつもりでも、気が付いたら今まで上がっていた足が上がらなくなっていたわけで、同世代の友人たちに聞くと少なからず同じような洗礼を受けていました。中には鼻の骨を折ったなんていう方も。
アラカンの皆様、厄除けに行くのもいいですが、くれぐれも自身の身体を過信しませんように。
さて、無事に手術を終えたわけですが、半年後にはアイソトープ治療が待っています。
そして風月にとって最大の試練は手術の後遺症、声帯を動かす反回神経の麻痺でした。
また別記事にて。
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