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来宮神社・熱海梅園 ~JR伊東線で行く初詣

地方鉄道・ローカル線の旅

母娘3人、2025年年明けは河原温泉でまったり過ごしました⇩
2025迎春 ~湯河原でココロとカラダを整えてきました

少しでも人混みを避けたい初詣は、元旦ではなくあえて2日に、湯河原駅近くの五所神社ではなくJR伊東線来宮駅近くの「熱海 来宮神社」へ。

JR東日本「伊東線」 ~「黒船列車」は伊豆急行リゾート21の普通列車だった!

JR伊東線は、静岡県の熱海駅伊東駅を結ぶJR東日本の幹線。
東京方面からJR東海道本線を経由して多くの特急列車が乗り入れており、伊東駅から先の伊豆急下田駅までは伊豆急行線へ乗り入れ、都内から伊豆方面への観光路線としての役割を担っています。

この日の目的地「来宮」駅は、熱海駅から1駅。乗り鉄・風月としてはもう少し乗っていたいところだけど、それはまたの機会ということで。

乗り入れている伊豆急行線の車両は、元東急電鉄8000系。風月は東急沿線で育ったので懐かしい。青帯ではなく赤帯の方が馴染みがあるけど
運転席の右側から先頭風景が見れるようになっていたけど、この時は小さな鉄男くん(右下の手)が動画をとっていたので、アラカン乗り鉄おばさんは遠慮して、不審がられながらも一枚だけ撮らせてもらいました
伊東線は来宮から先、乗り入れている伊豆急下田まで単線。駅舎も熱海駅と伊東駅を除いて「駅遠隔操作システム」が導入された無人駅です
「来宮」駅へ到着。停まっているのは働く車両・線路整備車

そして、思いがけないご褒美が待っていたのは帰路。
熱海行きの列車を待っていた来宮駅に入線してきたのは、むちゃくちゃカッコいい展望席がある真っ黒な車体。

え、なにこれ?東海道線「踊り子」号じゃないよね?臨時の特別特急列車?
いやいや、駅の案内板には乗車予定の普通列車の表示があるし。停まってるし。ドア開いてるし。熱海行きって書いてあるし。乗っていいの?
乗っていいんだよね?とりあえず慌てて飛び乗りました。

展望車両まで移動はできなかったけど、海側に窓向きバケット型ロングシート、山側はボックス席が並んでいました。よくわからんけどとりあえず1駅分7分間、極上の時間を楽しむことに
あっと言う間に熱海駅着。もう降りなきゃいけないの~?とギリギリまで粘る母を尻目にさっさっと降りていく娘たち

熱海駅から折り返し伊東行きになった「黒船電車」は、伊豆急行の観光列車「リゾート21」のひとつでした。
「リゾート21」とは「乗って楽しい車両」を目指し設計された伊豆急行線の全車自由席の普通電車。聞いたことはあったけど、今回は完全にノーマークでした。

「黒船電車」は下田に来航したペリーの黒船をイメージしたデザイン

現在運行されているリゾート21「キンメ電車」「黒船電車」の時刻表を見ると、各列車とも1日に3往復されています。
普通列車の料金でこんなワクワクな各駅停車の旅ができるなんて。次回東伊豆への旅は絶対これで行くのだ!と心に決めた風月でした。

伊東線にテンションが上がりまくったところで、そうでした。今回のメイン目的は「来宮神社」での初詣。
「来宮神社」は伊東線「来宮」駅から「メガネトンネル」をくぐって徒歩3分です。

「来宮暗渠(あんきょ)」、通称「メガネトンネル」。着工は大正7年頃

熱海「来宮(きのみや)神社」 ~樹齢2千年のご神木に祈願

熱海「来宮神社」
JR伊東線「来宮」駅から徒歩3分
全国44社のキノミヤジンジャの総社。熱海郷の地主の神・来宮大明神として古くから地域の人々の信仰を集めています。

元旦の混雑を避けて2日の11時位に到着。場外まであふれる列に一瞬ひるんだものの、ここまで来たのだからと参戦。
結果、待ち時間は20~30分程度。入場制限をして少しずつ入れていたので、入ってからはゆっくり参拝することができました。梅園前の食堂のおばさまによると混雑時は3時間待ちになることもあるそうなので、ずらした効果はあったようです。

この日のベストショットはコレ。参拝の列にはわんこ連れも多く…いやしかし、おんぶされているわんこは初めて見たで(笑)
本殿前はさすがに少し混雑していました
おみくじはなぜかいつも母だけ大吉
社務所の前に臨時のテントがあり、お守りや当たり矢などはほぼ並ばずに購入できます
御朱印も書置きのものは並ぶことなく拝受
昨年末に完成したばかりの神楽殿
神楽殿裏 祭事に使われる道具や楽器が置かれていました

本殿の左奥に、国指定天然記念物の御神木「大楠」があります。
樹齢2千年超、幹周23.9m、高さ約26m、本州1位の巨木(全国1位は鹿児島県「蒲生の大クス」)。
来宮神社がパワースポットとして注目されている理由は、この大楠にあり。

長寿・成就の御神木として信仰を集める「大楠」。
一説によると1周すると寿命が1年延びるとか。それなら100週すれば…などという俗な考えは捨てるべし(-_-)。
悠久の時を超えてきた大木には、信仰に値する圧倒的な生命力が宿っています。
2年前に訪れた屋久島の屋久杉たちに思いを馳せました。

「大楠」の側面を近くで望むことができる高台もあり
緑の中の茶寮「五色の杜」でひとやすみ
「わらび餅ソフト」「麦こがしソフト」 美味しかったけど新年にはちと寒かった~

お昼も過ぎたところで、来宮神社から徒歩10分、来宮駅の反対側にある「熱海梅園」へ。

「梅の家」~熱海梅園・老夫婦が営む軽食・喫茶のお店

まずは梅園入口の脇にある「梅の家」で腹ごしらえ。
どこか懐かしい昔ながらの軽食・喫茶のお店です。

素朴なおばあちゃんの味 月見そば。なんとイマドキ600円也
3代目というお話好きのご夫婦が営んでいます
お店に飾ってある玉飾りは来宮神社のもの。地元の商店の人たちが大晦日から並んで争奪戦になるのだそう。「孫が欲しいというので今年は2つ買ったのよ」と嬉しそうに話してくださいました

温かいお蕎麦でホッと一息。ごちそうさまでした。

「熱海梅園」 ~梅林のほか美術館・滝・庭園・足湯など見どころいっぱい

熱海梅園
熱海市の公営公園なので「梅まつり」開園期間以外は入場無料。
「日本一早咲きの梅」で知られ、毎年11月中旬~12月上旬に第一号の梅が開花。樹齢100年を越える梅の古木を含め、60品種・469本の梅が「早咲き→中咲き→遅咲き」と順番に開花していくので、長期間梅が楽しめます。

パンフレット:熱海市観光建設部発行(2025.1現在)

4.4ヘクタールの山間に広がる庭園には、梅園五橋・梅園七名木の他にも各記念碑(6基)・韓国庭園・梅見の滝・梅園五橋・足湯・澤田政廣記念美術館・中山晋平記念館などみどころがたくさんあります。
丁寧に一周周ると1時間半くらいはみておいた方がいいかと。

入口にある大木「夫婦の木」
開花していない梅の木の「幹」に風情を感じるムスメたち
母はチラホラ開花していたカワイイ梅の花をちゃんと愛でてきましたヨ。…何マウント?
「韓国庭園」
お湯がない「足湯」。梅まつりなどイベントの日に開設するのだそう
「澤田政廣記念美術館」入館料380円。一番の見どころはエントランス天井のステンドグラス
作品はステンドグラスのみ撮影可
風月が一番楽しみにしていた「梅見の滝」。日照りが続いていたので嫌な予感はしていたものの、やはり滝は干上がっていました(T_T)
せめて滝の裏側の洞窟を歩いてみることに
本来ならここから滝の裏側を眺めることができたはず。「梅の家」のおじさまは「流れてるよ~」と言っていたのに、ウソつき( ;∀;)
滝は流れていないものの、洞窟側からの景色はなかなか素敵でした

人混みが苦手でわび・さびを愛する風月母娘は閑散としたシーズンオフの梅園も十分楽しめたけれど、フツーに梅園の魅力を100%楽しみたい方は
春の「梅まつり」
夏の「ほたる鑑賞のゆうべ」
秋の「もみじまつり」
などの期間中に行くことをおすすめしておきます。
シーズン中は足湯もお茶屋さんもオープンしているはず。滝が流れているかどうかはわからんけど。

来宮駅~熱海梅林は徒歩10分とはいえ、かなり急勾配の坂道。熱海湾を望みながら帰途につきました。

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