地方鉄道・ローカル線の旅

氷見線・万葉線 ~拠点は能登観光の穴場スポット高岡駅

地方鉄道・ローカル線の旅

※2024年10月現在
富山県高岡駅を起点として、富山湾の北アルプス連山の絶景を望みながら走る氷見線と、高岡・射水の古き良き町並みを走る路面電車万葉線
いずれも地元市民に愛され廃線の危機を乗り越えてきたローカル地方鉄道です。

今回は、大井川鐵道が主催する「応援鉄ツアー」の一環で2つの路線に乗車してきました。

応援鉄ツアーの詳細はコチラから⇩
大井川鐵道がつなぐ鉄道の旅(応援鉄ツアー)
~明知鉄道・長良川鉄道・富山地方鉄道・万葉線・氷見線・えちごトキめき鉄道

2泊3日で日本を横断しながら7つの地方鉄道を周る弾丸ツアー。
2日目の午後からは富山県に入ります。道の駅「ひみ漁港場外市場」で昼食後、氷見駅からJR氷見線にて高岡駅へ移動。高岡市にある国宝「瑞龍寺」を参拝した後万葉線「ドラえもんトラム」に乗車しました。

昼食「ひみ漁港場外市場」
 ⇩ 貸切バス
氷見駅
 ⇩ 氷見線
高岡駅 ★「高岡瑞龍寺」参拝
 ⇩ 万葉線(ドラえもんトラム)
越ノ潟駅

ひみ漁港場外市場「氷見番屋街」

まずは道の駅「氷見番屋街」で昼食&能登のお土産をゲット!

ひみ漁港場外市場「ひみ番野街」公式HP
能登半島地震から10カ月。能登と接する氷見市でも液状化による地盤沈や護岸の破損など大きな被害が出ました。
道の駅・ひみ漁港場外市場「ひみ番屋街」では断水等の被害があったものの、すべての店舗が営業を再開。客足がなかなか戻らない中、さらに甚大な被害が出た輪島を応援する能登復興応援イベントを開くなど、能登の復興に向けて頑張っています。

昼食は名物「氷見うどん」。つるっとしたのど越しの手延べの細麺、あっさりとした御出汁が美味しい
富山湾と言えば白えび。お土産は迷わず白えびせんべいしろえびあられをゲット💛

JR氷見線 ~富山湾に浮かぶ北アルプスの絶景

JR西日本の氷見線は、あいの風とやま鉄道(旧北陸本線)から分岐するローカル線のひとつ。富山県の高岡駅氷見駅を結ぶ全長16.5kmの短い路線です。
まるで海に浮かぶかのように富山湾の海岸線を走り、晴れた日には海の向こう側にそびえたつ北アルプスの立山連峰の絶景がを見渡すことができます。

電柱・電線のない非電化のディーゼル路線。
国鉄時代の趣を残したレトロな車体は当時と同じオレンジ色に塗装されています。
今後、JR氷見線およびJR城端線は、第三セクター鉄道のあいの風とやま鉄道がJR西日本から経営を引き継ぐ方向で話が進んでいます。
その際には新型車両を導入する予定との事なので、このレトロな車両に乗車できるのも今のうちかもしれません。

富山湾沿いの港町・JR氷見駅
国鉄型気動車のキハ40系ディーゼル車両。撮り鉄たちのモデルになっています
車内はボックスシート多めのセミクロスシート
晴れていれば立山連峰の絶景が望めるはずだったのだけど…
この日はあいにくどんより厚い雲に覆われていました(T_T)

残念ながらこの日は富山湾の絶景を目にすることなく、30分であっと言う間に高岡駅に到着。これはリベンジ確定!確か冬の雪化粧をした立山連峰も有名だったよな。

高岡駅・国宝「高岡山瑞龍寺」

高岡駅は、JR西日本の城端線・氷見線、あいの風とやま鉄道線が乗り入れているターミナル駅です。

日本遺産に認定されている富山県高岡市は、古い建造物や伝統・工芸品などが現存している、400年余りの歴史をもつ歴史都市。
絶景スポット「雨晴海岸」や国宝「高岡山瑞龍寺」「雲龍山勝興寺」を始め、じっくり散策すると1日では周りきれないほど見どころがたくさん。
が、この日は鉄道ツアーの時間の関係で「高岡山瑞龍寺」にだけ駆け足で寄るにとどまりました。

国宝 高岡瑞龍寺公式HP
瑞龍寺は、高岡の開祖である加賀前田家2代目当主・前田利長の菩提寺。
江戸初期の禅宗寺院建築は、山門、仏殿、法堂が国宝に、また総門、禅堂、大庫裏、大茶堂、回廊三棟が重要文化財として指定されています。

瑞龍寺の参道は、その長さが約八丁(870m)あることから八丁道と呼ばれています
参道の途中にある前田利長
瑞龍寺は山門、仏殿、法堂が一直線に並び、左右に回廊をめぐらして諸堂を対称的に配置する伽藍配置となっています
総門をくぐった先に広がる美しい厳かな空間
国宝「山門」は高さ18m、左右に金剛力士像が安置されています
山門の奥、美しく整備された芝生の先に厳かに佇む仏殿へ
樹齢600年の能登のケヤキを使って建てられたという仏殿には釈迦、文殊、普賢の三尊が祀られています
大庫裏にお祀りされている食の神様「韋駄天」像
彩色をほどこした「烏瑟沙摩明王」(トイレの神様!)の御朱印を拝受

人混みと行列が苦手な風月にとって、まだ金沢ほどインバウンドの波が来ていない高岡の町はあまりに魅力的でしたが、今回の目的は「鉄道旅」。後ろ髪をひかれながらもドラえもんが待つ万葉線へ!

万葉線 ドラえもんトラム

万葉線 公式HP
万葉線は、高岡市「高岡駅」と射水市「越ノ潟駅」を約50分で結ぶ路面電車
乗客減から民間経営では維持が困難になった鉄軌道線を、市民の重要な生活路線を守るために、全国初の第三セクター方式の路面電車として存続させました。

現在市内では、昔からあるレトロな旧型車両に加えて「アイトラム」の愛称で知られる低床連接車(MLRV1000形)が街中を元気に走っています。
この日目指したのは、高岡出身の漫画家藤子・F・不二雄さんにちなんだ、内外装フルラッピングの「ドラえもんトラム」。
え、さすがに子ども向けなのではないかって?いやいや、アラカン風月は、ドラえもんの原作マンガと共に育ったガチなドラえもん世代。世代を超えた国民的キャラクターには十分トキめくことができるわけで。
※記事作成中(2024年10月21日)「ドラえもんトラム」は点検のためしばらく運休との記載がありました。HPをご確認下さい。

万葉線入口の掲示板。高岡市内にはドラえもんスポットがたくさんあるようです
万葉線ホームに入ってきた青い車両はドラえもんトラムに違いない!
内装まで徹底してドラえもんだらけ

万葉線ですれ違う列車は、アイトラムだけでなく旧型車両にも楽しいラッピングが施されていました。調べてみるとこんなにたくさんの種類があるのだな⇩
https://www.manyosen.co.jp/season/page35238/

越ノ潟駅で待機していてくれた大井川鐵道の貸切バスドラえもんトラムとのツーショット

高岡市内は、やはり路面電車を途中下車しながらじっくりと周りたい!
次回来訪時はレンタルサイクル利用券付の万葉線沿線「1日フリーきっぷ」を利用してみようかと。

能登半島西側を走る七尾線も運転を再開し、北陸新幹線が開通。まだまだ復興は道半ばとはいえ観光目的で行ける所も増えてきています。
和倉温泉の宿や温泉施設も少しずつ宿泊客の受け入れを再開していると聞きました。
一日も早く観光地に活気が戻ることを祈りつつ、近いうちに再訪することを誓う風月でした。

大井川鐵道がつなぐ鉄道の旅(応援鉄ツアー)
続きはコチラ⇩
富山地方鉄道(富山地鉄)
~受け継がれていた元京阪電鉄3000系テレビカー

風月が愛用している鉄道路線地図帳⇩
鉄道旅に行く時はコピーを持参していきます

コメント

  1. yoko より:

    大学生の時に高岡から氷見行ったわよー
    氷見線乗って。ネットもなかったし、自分の嗅覚だけで旅してたな…懐かしい。
    チューリップと海越の立山連峰が見たくてね。瑞龍寺も行ったわよもちろん。あの頃こんなマニアックな場所旅してる人あんまりいなかったなー

  2. 風月 より:

    私は初めて能登を旅したのは中学の頃だったなあ。その時は金沢から七尾線で周ったと思う。
    ほんと、あの頃は頼るものは時刻表と嗅覚だったよね(笑)
    その後も能登旅は金沢を拠点にレンタカーを使ったりしていたので、実は氷見線は今回が初めて。
    でも立山連峰が見れなかったので(T_T)、絶対リベンジしてやる〜

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