「東急世田谷線」は、東京都世田谷区内の「三軒茶屋駅」~「下高井戸駅」間の10駅を結ぶ、東急線で唯一の路面電車。
風月の実家は世田谷区だったのですが、当時(昭和後期)は一度も世田谷線を利用する機会がなく、今回が初めての乗車体験です。
三軒茶屋駅までは東急田園都市線を利用したので「東急ワンデーパス」を購入。
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東急線おトクなきっぷ

この日のルートは「三軒茶屋駅」⇔「山下駅」を往復。
世田谷線の各駅の間はバス停と同じくらいの距離しかないので、徒歩でも10分ほど。途中徒歩も織り交ぜながら散策してきました。
※2024年11月現在
三軒茶屋駅
⇩世田谷線
宮の坂駅 「世田谷八幡宮」
「豪徳寺」
⇩徒歩
山下駅 「もんでチャイナ」
「旬菜魚 いなだ」
「浜口水産」
⇩世田谷線
上町駅
⇩徒歩 「ちよだ」
「鹿港(ルーガン)」
世田谷駅
⇩徒歩 「シティコーヒーセタガヤ」
「松陰神社」
松陰神社前駅 「ニコラス精養堂」
「タビラコ」
⇩世田谷線
三軒茶屋
東急 世田谷線
東急世田谷線 公式HP
世田谷線は旧玉川線の一部でしたが、1969年に渋谷駅~二子玉川園駅間が廃止された際、三軒茶屋駅~下高井戸駅間が世田谷線として残りました。
世田谷線は軌道線(一般道路上に敷設したレール上を走る路面電車)ですが、路面電車と言える区間は唯一、西太子堂駅~若林駅の間にある「環七・若林踏切」のみ。遮断機がなく信号機にしたがって電車がフツーに交差点を通過していく、撮り鉄さんたちに愛されているスポットです。
風月は撮り鉄ではないので、ここはスルー。
というわけで、乗り鉄・風月の世田谷線の旅、スタートは三軒茶屋駅から。


世田谷線の名物「幸福の招き猫電車」は、招き猫発祥の地といわれている沿線名所「豪徳寺」の招き猫をデザインしたラッピング車両。1時間に1~2本運行しており、乗車できればラッキーと言われています(誰が?)。
そしてあっさり初乗りでお目見えできてしまった風月は、やはり持っているとしか言いようがない。





宮の坂駅~山下駅/世田谷八幡宮・豪徳寺
ちなみに東急世田谷線に「豪徳寺」という駅はありません。世田谷線「山下」駅が小田急線「豪徳寺」駅に隣接しているのです。
そして豪徳寺の最寄り駅は世田谷線「宮の坂」駅。
まあ、この辺りならどこで降りても散策は楽しめます。この日は「宮の坂」駅で降りて「山下」駅(=小田急線「豪徳寺」駅)まで歩きました。
宮の坂駅には「江ノ電601号」の車体が保管されています。

宮の坂駅で降りたら「豪徳寺」の前にぜひ寄りたいのが、駅にほぼ隣接している源義家由来の神社「世田谷八幡宮」。
奉納相撲が行われる秋季大祭は多くの人で賑わいますが、この日は平日ということもあり、まだインバウンドの影響が及んでいない境内で穏やかな時間を過ごすことができました。
世田谷八幡宮公式HP






さて、そのインバウンドの影響をかなり受けているとは言え、世田谷線の旅で外せない「豪徳寺」。線路を挟んで「世田谷八幡宮」と反対側、宮の坂駅から徒歩5分の場所にあります。
彦根藩主・井伊家の菩提寺で、井伊家ゆかりの文化財が数多く所蔵しており、招き猫発祥のお寺としても有名です。
「大谿山 豪徳寺」 公式HP








「豪徳寺」から世田谷線「山下」駅(=小田急線「豪徳寺」駅)までは徒歩で15分ほど。世田谷線のカラフルな車両を眺めながらのんびり線路伝いに歩くのもよき。
しかし!この日は友人と合流する待ち合わせ時間に遅れそうになり、友人が乗っていると思われる車両を追いかけて線路沿いを猛ダッシュ!
初冬の寒さが身にしみる日、山下駅に着く頃には大汗をかいてました(^^;
この日友人が予約してくれていたお店が若石足療「もんでチャイナ」。
風月は足つぼマッサージ初体験!初回なのでむっちゃ痛かったけど、デトックス効果抜群でしたヨ。
若石足療「もんでチャイナ」中野店

足ツボマッサージのおかげで猛ダッシュの疲れも癒え、すきっ腹を抱えて「もんでチャイナ」を出たところ、なんとお隣には以前「孤独のグルメ」でも紹介された海鮮丼のお店「旬菜魚 いなだ」が。
行列ができる人気店ですが、この時は閉店間近だったため、すんなりと入ることができちゃいました。
「旬菜魚 いなだ」豪徳寺山下商店街HP




世田谷線「山下駅」と小田急線「豪徳寺」の間にある「浜口水産」は、「五島がごちそう」のキャッチコピー通り、五島列島の蒲鉾専門店。
獲れたての新鮮な魚を使用したこだわりの練り物はお土産にも最適。
オンラインショップでも購入できますが、五島列島に行きたくなりました!
「浜口水産公式HP・オンラインショップ」



山下駅から上町駅までは世田谷線で移動。
上町駅~松陰神社間は見どころ・食べどころがたくさんあるので、徒歩で散策しました。
上町駅~世田谷駅~松陰神社前駅
たい焼き「ちよだ」
上町~世田谷駅の間、世田谷通り沿いにあるたい焼きのお店です。
食後でお腹いっぱいだったのだけど、美味しそうなニオイにつられ、ガマンできずに「さつまいもあん」をゲット。
皮はぱりぱり、絶妙に甘すぎないあんこもド・ストライクでした。

肉まん「鹿港(ルーガン)」
同じく上町~世田谷駅の間、世田谷通り沿いにある、行列が絶えない肉まんのテイクアウト専門店。
ふかしたてをほおばりたいところだけど、さすがにお腹が苦しかったのでお土産に5個セットを購入。
家で温め直しても十分美味しい! オンラインショップもあるのでお取り寄せしようかと。

「シティコーヒー世田谷」
世田谷駅から徒歩3分、松陰神社近くにあるカフェ。
ランチはここでホットサンド💛と思っていたのだけど、海鮮丼の魅力に負けてこの日は寄らず、次回のお楽しみということに。
口コミがむちゃくちゃいいので、間違いないと思います。
すっかり食べ歩きの旅になってきたところで、忘れずに世田谷線のもうひとつのお参りスポット「松陰神社」へ。
松陰神社
その名の通り、幕末の教育学者・吉田松陰をお奉りする神社。
安政の大獄により刑死された松陰先生を、門下生であった高杉晋作、伊藤博文等がこの地に埋葬。その後墓畔に社が築かれ、近年は学問の神として崇敬を集めています。
吉田松陰の遺品や資料が展示されていますが、観光地化されていないので静かに幕末の歴史の流れを感じることができます。
地元の方々に親しまれ大切に整備されている、とても居心地のいい神社でした。



この日一日で3枚の御朱印を拝受。

ニコラス精養堂
「松陰神社前」駅前のパン屋さんで、お土産に購入したお惣菜パンが大当たり!
もっちりとした噛み応えのある固めの生地が絶品。
ウィンナードッグが大好きな娘が「今まで食べた中で一番美味しい!」と大絶賛していました。

カフェとギャラリー「タビラコ」
世田谷線の旅の最後は、松陰神社前駅の線路沿いの建物「松陰PLAT」にある カフェ「タビラコ」で休憩。




美味しいカフェオレでホッと一息した後は再び世田谷線で三軒茶屋へ。
一日では周りきれなかったスポットやお休みだったお店もたくさんあり、世田谷線、再訪確定です。
コメント
こんにちは。豪徳寺にはとっても素敵な鍼灸院があって、何回かお世話になりました。今度鍼治療の素晴らしさについて語らせてね。
松蔭pjat素敵です。古いアパートのリノベーションのアイデアが素晴らしい。同じく建築を仕事にしている娘と行ってみます!招き猫電車に出会いたい…
こんにちは!
年齢&バドミントンの影響で、身体はガタガタ。時々整骨院には通っているのだけど、鍼治療は術後ダルくなったことがあり遠ざかっていました。よいところがあるのなら是非是非教えてくださいませ!!
松陰Platは、特にカフェなどは線路沿いは敬遠されがちですが、世田谷線の場合はそれが利点になることをうまく活かしているなあ、と思いました。
娘さんも建築関係なんですね、なんてカッコいい母娘なんでしょ(≧▽≦)