ニューヨークが産んだ伝説の写真家ソール・ライターが大好きで。
未整理となっていた大量のポジフィルムの中から新たにプリントした45点が虎ノ門ヒルズ・ステーションタワー内「art cruise gallery」で公開されていると聞き、高校時代写真部だった次女・MIKUを誘って行ってきました。
2024年12月25日Christmas。カップルだらけの虎ノ門ヒルズに母娘で訪れるのもまた良き。
開催期間:2024年10月25日~2025年1月13日
虎ノ門ヒルズ・ステーションタワー ~日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅と一体化した近未来ビル
確か虎ノ門ヒルズの最寄り駅は銀座線「虎ノ門」駅だったよなー、と検索したところ、日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅なるものを発見。え、そんな駅あったっけ?
いやその前に虎ノ門ヒルズにステーションタワーなんてあったっけ?
どうやらステーションタワーと直結した駅が新設されたらしい。2020年に暫定開業、最終完成したのが2023年7月。ってことは、つい半年前ではないかい。
鉄道ファンの風月にとって虎ノ門ヒルズはあまり興味がないのだけれど、新駅となると話は別。銀座線「虎ノ門」駅でわざわざ乗り換えて「虎ノ門ヒルズ」駅で降車しました。




駅と街が一体となった空間を構築することを目指して構想されたという「虎ノ門ヒルズ」駅。そこには近未来的な空間が広がっていましたが、天井もガラス張りの壁もエスカレーターも、すべて光に包まれ反射していて、ま…眩しすぎる(>_<)。
実は改札前の広場にもステンドグラスアートや光輝く広告が展示されていたようなのだけど、なにしろ眩しすぎて、ほぼ半目で通りすぎてしまい…そう、何を隠そう風月母娘は、二人とも超軽度の「弱視」なのでありました。
個人的な事情でこれ以上のレポートは断念。キラキラが大好きな方は楽しめること請け合いです。
写真展「Saul Leiter(ソール・ライター)」
そういうわけでせっかくの近未来ビルの中、どこへも寄らず4階の「Saul Leiter(ソール・ライター)展」へと直行。ギャラリーの入り口の電飾も正視せずにそそくさと会場入りしました。

ソール・ライターは1950年代からニューヨークで『ELLE』『ヴォーグ』などのファッション・フォトグラファーとして活躍しながら、50代で表舞台から完全に姿を消しました。1981年には5番街の商業用スタジオを閉鎖し、以後、イースト・ヴィレッジのアパートからほとんど離れることなく自らの美意識に従って淡々と作品を創造する生活へと入ったのです。
ドイツのシュタイデル社が初の写真集「Early Color」を刊行したのは2006年。ソールは80代にして再び「カラー写真のパイオニア」として注目を浴びることになりました。
2013年の没後もその評価はさらに高まり、「発展途上の写真家」であり続ける稀有なアーティストです。
(ソール・ライター展フライヤーより)
今回は没後に発堀されたポジから新たにプリントされた作品45点が展示されました。
下記は撮影許可されているアングルでのショットです。






『雨粒に包まれた窓の方が、私にとっては有名人の写真より面白い』
by ソール・ライター

結局この日の母娘クリスマスデートは、地元のラーメン屋さんで腹ごしらえ後、虎ノ門ヒルズの1個700円のドーナツ屋さんの前を素通りし、乗換駅のミスドでポケモンクリスマスバージョンをゲット。眩しい近未来都市を離れ、自宅でようやくほっこりと落ち着いて過ごすことができた庶民の風月母娘でありました。

コメント