地方鉄道・ローカル線の旅

えちごトキめき鉄道(トキ鉄) ~SL蒸気機関車乗車体験 in 直江津D51レールパーク

地方鉄道・ローカル線の旅

※記事情報2024年10月現在
えちごトキめき鉄道は、平成27年北陸新幹線の金沢開業に伴い、新潟県上越地方の在来線をJRから引き継いだ第三セクター路線。
日本海ひすいライン
  市振駅~直江津駅
妙高はねうまライン
  直江津駅~妙高高原駅
の2路線があります。
えちごトキめき鉄道公式HP

路線図:えちごトキめき鉄道HPより引用

今回は、大井川鐵道が主催する「応援鉄ツアー」の一環で、日本海ひすいライン妙高はねうまラインの2路線に乗車してきました。

応援鉄ツアーの詳細はコチラから⇩
大井川鐵道がつなぐ鉄道の旅(応援鉄ツアー)
~明知鉄道・長良川鉄道・富山地方鉄道・万葉線・氷見線・えちごトキめき鉄道

7つの地方鉄道を2泊3日で周るという神企画ツアーの最終日。
トキ鉄の到着駅・直江津駅では「直江津D51レールパーク」を見学しました。
現在大井川鐵道の社長さんである鳥塚亮氏は、鉄道業界では「ローカル線の再生請負人」としてよく知られた実業家。過去にいすみ鉄道えちごトキめき鉄道の社長を歴任し、地方鉄道の活性化に貢献されてきました。
そんなつながりもあり、この日休館日だった「直江津D51レールパーク」をツアー参加者のために特別に開園していただけたのです。
パークではSL蒸気機関車 D51に乗車体験させてもらいました。
なんと…今回のツアーで3回目のSL乗車です!

糸魚川駅「糸魚川駅ジオパル
      昼食 (仕出し弁当)
 ⇩ 日本海ひすいライン
直江津駅「直江津D51レールパーク
 ⇩ 妙高はねうまライン
妙高高原

糸魚川駅・糸魚川ジオステーション(ジオパル)

トキ鉄乗車の出発駅は糸魚川駅。北陸新幹線、JR大糸線、えちごトキめき鉄道日本海ひすいラインが乗り入れているターミナル駅です。

平成27年、糸魚川駅のアルプス口に「糸魚川ジオステーション(ジオパル)」がオープンしました。
ジオパルは糸魚川の情報発信基地。観光案内や鉄道車両・鉄道模型ジオラマなどが展示されています。
入場料無料なので乗り換えの待合時間があればぜひ寄ってみて!
糸魚川ジオステーション(ジオパル)公式HP

ジオパル入口に展示されているSLは「くろひめ号」。糸魚川市でとれる白土を運ぶために活躍した国内最後の産業用蒸気機関車です
平成22年まで大糸線で活躍していた「キハ52」の車両を使った待合室
寝台特急トワイライトエクスプレス」再現車両

お昼はジオパル内の休憩所で仕出し弁当をいただきました。

糸魚川市「汐路」というお店の仕出し弁当    
ツアー客のために糸魚川駅まで配達に来てくださいました。カ二が贅沢に使われている豪華幕の内弁当、お弁当とは思えない美味しさでした

さて、いよいよトキ鉄に乗車です!

糸魚川駅スタンプ
トキ鉄とJR大糸線は同じ改札です

えちごトキめき鉄道 ~日本海ひすいライン

日本海ひすいラインで乗車したのは、ET122の気動車に地元海洋高校出身の関取が施されたラッピング車両。
まさにこの週、大相撲秋場所で大の里が2度目の優勝を果たし、大関に昇進したばかりでした!

トキ鉄では自転車が持ち込めるサイクルトレインが実施されています。地方鉄道ならではのアイデアが満載

日本海ひすいラインは各駅に見どころがたくさんあります。

中でも名立駅能生駅間にある頸城(くびき)トンネルは全長11.353㎞、私鉄で一番長いトンネルと言われています。
トンネルの途中には避難口の役割も果たしている筒石駅があり、地上まで300段近い階段を登らねばならない迷宮ぶりから探検ツアーなども行われているのだそう。

一人で降りるにはちょっと勇気がいる筒石駅ホーム
名立駅はホーム下に名立川が流れている高架駅です
名立駅ホームの手作り看板にほっこり
有馬川駅は目の前に日本海の海岸が広がっていました

ほどなく直江津駅に到着。直江津駅で「直江津D51レールパーク」を見学後、妙高はねうまラインに乗り換えます。

直江津駅・直江津D51レールパーク 

直江津駅ホームで目を魅かれたのが、電車の待ち時間に利用できるように設置された学生専用の自習室。「集中しすぎて列車に乗り遅れないでね」という何とも温かいメッセージが貼られていました。
地元学生の利用が多いトキ鉄ならではの配慮、嬉しいですよね。

直江津駅南口より徒歩3分の車両基地の一部に「直江津D51レールパーク」があります。

直江津D51レールパーク公式HP
パーク内では旧国鉄時代の1960年代後半まで走っていたSL蒸気機関車「D51」の乗車体験や、全国でも数少なくなった国鉄形車両「413系」の車内見学をすることができます。現存する貴重な建築限界測定用試験車「オヤ31-31」も保管されています。

今年1月に発生した能登半島地震の影響もあり、当面の間月に1~2回程度(土休日)の臨時営業を実施致しています。
車庫は外からしか見学できませんが、広場を利用して楽しいイベントが開催されているので、HPは要チェックですヨ!
※情報は2024年10月現在

旧国鉄時代から残る扇形の機関車庫「扇形庫(せんけいこ)」。貴重な文化財と言ってもいい建築物ですが、1月の能登震災以降、安全を考慮して見学は外からのみになっています
旧型ラッセル車「DE15 」は車庫の外に展示されていました
乗車体験できるのは、SL蒸気機関車「D51 827」が連結して走る緩急車(昔の貨物列車の車掌車)
客室の内部
D51がけん引している緩急車(車掌車)ヨ6000形のヘッドマークは「無限」
後部の様子を運転席へ知らせる機関士さん
車両から見た直江津駅
D51の車体はやっぱり重量感が違う…
D51がけん引した緩急車(車掌車)ヨ6000形の連結を外す作業

「だから何?」と言われそうな連結を外す作業。なんと言われようと、機関士さんたちのお仕事を見るのが大好きな乗り鉄・風月は、つい動画まで撮ってしまうのでした。

旧国鉄形車両「413系 クハ412-6」車両内の見学ができました
運転台にも座れるのだ 計器はさっぱりわからんけど
転車台でぐるっと回って正面を向いたD51の前で ツアー主催大井川鐵道の山本豊福さん(右から2番目)と
レール内の売店でトキ鉄のクリアファイルをゲット!

えちごトキめき鉄道  ~妙高はねうまライン

2泊3日の弾丸ツアー、最後の鉄道は妙高はねうまライン
直江津駅からツアーのバスが待つ妙高高原駅へ向かいます。

海沿いを離れ高原を走ります

妙高はねうまラインの鉄道ファンの見どころは、新潟県で唯一のスイッチバック構造になっている二本木駅
二本木駅は、スイッチバック線雪囲い駅舎倉庫ランプ小屋など7件が明治末期~昭和初期の貴重な建造物として、2019年国の有形文化財に登録されています。

運転席前方に見える建物がスイッチバック線雪囲い。駅を発着する列車が一旦入る引き上げ線にあります
スイッチバック線雪囲いの内部。豪雪地ならではの独特な鉄道駅の施設の一つです
妙高高原駅のホームでも手作り感あふれる看板が迎えてくれました
妙高高原駅はしなの鉄道に接続しています

思わずしなの鉄道に乗ってしまいたくなるところをぐっとガマンして、待機してくれていたツアーバスで帰途についた乗り鉄・風月でした。

地元をとても大切にしているトキ鉄は、人情味あふれる温かい路線。
いつかお金をためて観光列車「えちごトキめきリゾート雪月花」に乗りたいと思いながらも、次はゴトゴトと途中下車をしながら各駅停車の旅を堪能しに来ようかと。冬の越後もいいいですよね。

風月が愛用している鉄道路線地図帳⇩
鉄道旅に行く時はコピーを持参していきます

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