隠れドラマオタク・風月が、最終回まで視聴し続けたドラマの中から選んだ、独断と偏見に満ちた「勝手にランキング」シリーズ。
ちなみに風月はベタな恋愛ドラマがちょっと苦手なので、話題の作品がランクインしていなくても怒らないでね。
今期は、安定の大好物シリーズ「相棒23」「それぞれの孤独のグルメ」は除外します。
「ライオンの隠れ家」TBS
きょうだい児(病気や障害のある兄弟姉妹がいる子ども)、ヤングケアラー、虐待、DV、シングルマザーなど、センシティブな社会問題に切り込んだヒューマンサスペンス。
様々な問題を抱えた登場人物たちがそれぞれ希望を持って新しい生活への一歩を踏み出していく最終回は、あくまでもそれを実現できる社会制度が整っていること、彼らをとりまく人々がみな優しいことが前提。そこに現実とのギャップがないとは言い切れませんが、少なくともそんな社会を目指したいと思わせてくれる秀作でした。
度肝を抜かれたのが、自閉スペクトラム症の弟・美路人(みっくん)を演じた坂東龍汰さん。
ただでさえ表現が難しい役柄の感情の揺れや心の葛藤を、微妙な視線の動きや仕草で見事に演じ切っていました。加えてみっくんの個性や成長まで見せてくれたその演技力は、もはや天才の域ではないかと。
「宙わたる教室」NHK総合
2017年、定時制高校・科学部の生徒たちが、科学研究の発表会「日本地球惑星科学連合大会・高校生の部」で優秀賞を受賞。彼らの実験装置はJAXA(宇宙航空研究開発機構)の「はやぶさ2」の基礎実験に貢献することになります。
この実話をもとに生まれた小説「宙わたる教室」が、ドラマ化されました。
「宙わたる教室」は、2024年「青少年読書感想文全国コンクール」の課題図書」。このあたりはNHKらしい(笑)。
実話がもとになっているだけあって大げさであり得ない描写がなく、すんなり共感できるドラマでした。
自らもトラウマや葛藤を抱える教師・藤竹(窪田正孝)が、様々な事情を抱える様々な年齢の定時制の生徒たちと共に成長していく姿が自然に描かれていています。
最終話での、岳人(小林虎之介)の口頭発表が秀逸。「今すごくみなさんと話したいです」と答えた瞬間、岳人が固く閉じていた自分の扉を開けるのが見えました。
原作小説:「宙わたる教室」伊与原新 著
「光る君へ」NHK総合
短歌は苦手、百人一首大会はスポーツだった風月にとって、主だった戦(いくさ)や派手な事件がなく、単調で雅な貴族社会であった平安時代は、学校で習う歴史の中でも最もつまらない時代。源氏物語は、ともすればチャラいヘンタイ男の恋愛遍歴とすら思っていたくらいです。
⇧ごめんなさい、ほんとにすいません。日本文学を専攻している次女に「ちゃんと読んでから言いなさい」と怒られました。その通りです。
そんなワケで一年間飽きることなく見続けるなんてとても無理だろうと思いながら、あの大石静香さんが脚本ということで一応見始めたのですが。はい、本当に申し訳ありませんでした<(_ _)>。
藤原道長との出会いに始まり、道長を看取ることで終わる、一途な思いを貫いた恋愛ドラマ?と思いきや、とんでもない。そこは女の生き方を描けば右に出るものはいない大石静香さん。さすがです。
恋愛に依存せず自分の足で立つまひろの生き方。内裏の権力争いや摂関政治の実態を恋愛に絡め、身分を超えた人間関係の情も見事に描かれていました。
三谷幸喜さん以外の脚本でハマった大河ドラマは久しぶりでした。
「嘘解きレトリック」フジテレビ
最初に「恋愛ドラマが苦手」と言い切った風月ですが、まんまと「フジ月9の恋愛もの」にヤラレてしまいました。
だって、入りはミステリー要素が強かったし、レトロモダンな昭和初期という時代設定が素敵だったし、かのこちゃん(松本穂香)がカワイすぎるんだもの。
そしてかのこちゃんをとりまく出演者全員がとことん優しい。
ほっこりと癒されながら最後まで見て、初めて「あれ、これって恋愛ドラマだったんだ」と気づいた次第です。
原作コミック:「嘘解きレトリック」都戸利津 著
「海に眠るダイヤモンド」TBS
舞台は明治後期、海底炭鉱開発のために造られた長崎県・端島(軍艦島)と、現代の東京。高度経済成長期から70年にわたり、時代に翻弄され、時代に生きた人々の生き様が描かれています。
TBS日曜劇場と言えば、壮大なスケールで話題を総ナメにした「VIVANT」は記憶に新しいのでは。
今回も緻密に再現された端島のセットに加え、CGで再現した映像の美しさ、役者さんたちの秀逸な演技はそのまま映画になるクオリティでした。
その完成度は、「VIVANT」で莫大な制作費をかけたであろうTBSがまたもやこれほどの規模のものを仕掛けてくるなんて、予算だいじょーぶなん?…と、つい余計な心配をしてしまうほど。
ところがこのドラマ、実は途中で離脱をしてしまいそうになりました。過去と現代を行き来する展開が、何が言いたいのかイマイチよくわからず迷走してしまっていて。
ただその映像の素晴らしさがあまりにもったいなくて見続けたところ、最終回で回収。
理不尽な運命に翻弄されながらもたくましく生き抜いた人々の生涯がきちんと描かれていました。
ランク外ではありますが、楽しかった!「放課後カルテ」日本テレビ「ザ・トラベルナース」テレビ朝日
「放課後カルテ」
原作コミック:「放課後カルテ」日生マユ 著
コミュニケーションをとるのが苦手で患者さんとの信頼関係が築けない医師・牧野先生(松下洸平)が、小学校の保健室に赴任して、不器用に子どもたちとの交流を深めていきます。
ボサボサ頭でぶっきらぼうで笑わない。
子どもとの接し方が分からず、大人と同じように接してしまい怖がられる。
子どもたちから「遊ぼう」と追いかけられると逃げ回る。
ある生徒と手術が終わったらキャッチボールをしようと約束。アヤシイ動きをしながら必死で練習する涙ぐましい姿。
松下洸平さんにヤラレました、いいわあ~💛
え、そこ? はい、そこです。
ただ最終回だけがあまりに残念でした(^^;
卒業と絡めてお涙ちょうだいは反則。最後、キレイにまとまりすぎです~(笑)。
「ザ・トラベルナース」
なんといっても九鬼静(中井貴一)と那須田歩(岡田将生)の、信頼関係があるからこそのディスりあい、罵りあいが最高にオモシロイ。
周りをとりまくナースや医師たちも回を追うごとにキャラがたってきています。
⇧個人的には安達祐実さん演じるクールで現実主義なナースが好き💛
「ドクターX」に代わるテレ朝の医療系ドラマのシリーズ化に期待しています。
コメント
絶対、絶対、ライオンと端島です!
わたしもドラマオタクで、結構役者さんの演技にブツクサ文句言いながら見るんですけど、本当にみっくんは素晴らしかった!番組終わりに視聴者プレゼントの案内をしているのを見て、みっくん、こんなことも出来るんだーって思ってしまったほど。
端島は杉崎はなちゃんが良かったね。長崎弁かとっても可愛かった!隠れさだまさしファンなので、軽い気持ちで見始めて、とんとんハマりました。まだ最終回は観てないの。お正月の楽しみにとってあります
よーこさん!なんとドラマも反応してもらえるなんて、嬉しすぎます(≧▽≦)。
杉崎花ちゃんは私も好き。白杖ガールやアンメットでも注目していて、大げさにならない淡々とした演技が、色々と抱えながらも前を向いていく役にハマるなあと。
そして隠れさだまさしファンとは(笑)。中学の時の彼氏がファンだったので、3回コンサート行きました。その後高校ではフォークソング部だったので(途中からロックに走ったけど)かなり語れます!中島みゆきは別格ですが。
端島の最終回、ネタバレしなくてよかった(笑)。楽しんでくださいね!