「東京さくらトラム」の愛称で知られる「都電荒川線」は、東京に残る唯一の都電。東京都新宿区の「早稲田」停留場から荒川区の「三ノ輪橋」停留場までの12.2kmを30の停留場で結んでいます。
廃止の危機を乗り越え、地域住民の大切な足として長年親しまれてきた「下町電車」。沿線には、桜やバラなど花の見どころや山の手の歴史と文化のスポットが満載です。
「東京さくらトラム」の愛称も素敵だけど、昭和の女・風月にはどうも馴染めず(^^;、愛すべき正式名称「都電荒川線」にこだわらせていただくことにします。


2025年2月初旬、目指したのは都電荒川線沿線にある町中華のお店、中華飯店「一番」。
「孤独のグルメ」で松重豊さんが食べていた海老チャーハンに導かれ、相棒HIKOと共に憧れの都電荒川線の旅へ。
スタートは10時半「三ノ輪橋」駅から!

日比谷線「三ノ輪駅」
⇩ 徒歩5分
三ノ輪橋 「おもいで館」
⇩ 徒歩「ジョイフル三ノ輪」
荒川一中前
⇩ 都電荒川線
町屋二丁目
⇩ 徒歩「中華一番」
東尾久三丁目
⇩ 都電荒川線
王子 「飛鳥山公園」「王子神社」
⇩ 都電荒川線
庚申塚
⇩ 徒歩「とげぬき地蔵商店街」
都営三田線「巣鴨」駅
「三ノ輪橋」停留場 ~フリー切符は「ふるさと館」で購入
都電荒川線の始点「三ノ輪橋」停留場。夕焼け空が似合いそうな、どこか懐かしさを誘うノスタルジックな風情が漂っています。

停留所側にある「三ノ輪橋おもいで館」で、都電荒川線フリーきっぷ¥400を購入。一日乗り降り自由、ちょーお得なきっぷです!
詳しくはコチラ⇩
都営交通東京さくらトラムHP
ここでは都営交通沿線情報、乗車券、グッズの販売。沿線をモチーフにしたジオラマ等も展示しています。沿線の旅に出る前にはぜひお立ち寄りを。



都電荒川線の停車場は、「駅」ではなく「停留所」。利用方法はバスと同じで、運転手さんに料金を払います。都電荒川線フリーきっぷのチケットは提示すればOK。
そして、その運転手さんたちがなんとも優しい! 駆け込んでくる乗客を待ち、お年寄りがゆっくり着席するのを確認して「チン」とベルを鳴らして出発。
朝夕は5分おきに走っているので、待ち時間なし。平日の日中の時刻表には「この間、6~7分間隔です」と書いてあるおおらかさ。
都心のラッシュの喧噪に揉まれて通勤していた風月にとっては神鉄道です。




「ジョイフル三ノ輪」~昭和レトロ感あふれる商店街
都電荒川線「三ノ輪」停留場と「荒川一中前」停留場は、昭和レトロ感満載の商店街「ジョイフル三ノ輪」で繋がっています。
大正時代に開業したという歴史ある商店街は、パン屋さん、お肉屋さん、お惣菜屋さん、銭湯や図書館、リサイクルショップなどが並ぶ、地域の生活の場。ドラマのロケ地としても有名です。
午前中はまだ開店していないお店が多いので、この日は町屋でランチしたあとに一度引き返してゆっくり周ることに。












中華飯店「一番」~都電荒川線では外せない町中華
さて、この日のメインは冒頭でもご紹介した中華飯店「一番」。
都電荒川線の「町屋二丁目」停留所と「東尾久三丁目」停留所の中間地点、どちらからも徒歩7~8分です。
11:00~14:30
17:30~21:00





大満足のランチでお腹も満たされ、のんびりと都電荒川線の旅へと戻ります。
次の下車停車場「王子」は、JR京浜東北線、東京メトロ南北線、都営荒川線の3路線が乗り入れるターミナル駅。
飛鳥山公園や王子神社など、歴史ある人気観光スポットが駅に隣接しています。
「飛鳥山公園」~小さなモノレール「アスカルゴ」で登る都内屈指の桜の名所
約300年前、八代将軍徳川吉宗が戸庶民の行楽のために桜の名所として整備したという飛鳥山公園は、春と秋に2回咲くという桜だけでなく、4~5月のツツジやアジサイも有名。この日は2月、桜もツツジもアジサイも咲いてなかったけど。
新東京百景にも選ばれている園内には、歴史ある重要文化財の建物や石碑が点在しており、平成10年にオープンした「飛鳥山3つの博物館」も見どころです。
飛鳥山公園HP

公園入口から山頂までは自走式モノレール「アスカルゴ」で2分。
一応係員さんがウロウロしてはいますが、基本的に無人駅なのだそう。乗車ボタンを自分で押して乗りこみ、車内で行先のボタンを押す手動式。エレベーターみたいなもんだな。
ちなみに風月はこの時まで「エスカルゴ」だと思っていたのだ。いやいや、なんでカタツムリ料理?まあ似てなくもないけど。よく見たら「アスカルゴ」…そりゃそーだ、飛鳥山だもんな(^^;。



園内には飛鳥山の歴史を記す石碑や銅像が10か所に点在しています。




飛鳥山公園のすぐそばには「京浜東北線」「東北本線」「東北・上越新幹線」が並走し、その下を都電荒川線が通っているため、電車が見えるデッキにはカメラを構える親子が数組。D51や都電の車両も展示されていて、鉄道ファンにとってかなりのトキめきスポットです。




園内には「北区飛鳥山博物館」「紙の博物館」「渋沢史料館」の3つの博物館があります。3館共通のチケットもあるので、時間がある時はぜひお立ち寄りを。










「王子神社」~「音無し親水公園」と「扇屋」の玉子焼き
飛鳥山公園から通りを挟んで向かい側にある「王子神社」へ立ち寄りました。
神社がある小高い丘のふもとに「音無し親水公園」と、名物玉子焼き専門店「扇谷」があります。



王子の地名の由来となった「王子神社」は、源義家が奥州征伐の前に参拝し甲冑を奉納したとされる由緒ある古社。
江戸幕府が開かれた後も歴代将軍の篤い信仰を集め、多くの人々に親しまれる観光名所となりました。



「とげぬき地蔵」~地域に根づいたお寺さんと商店街
この日の都電荒川線の旅の終点は「新庚申塚」停留所。
「とげぬき地蔵商店街」を散策しながら「巣鴨」駅(JR山手線・都営三田線)へと向かいます。







かの有名な「とげぬき地蔵尊」は、商店街のど真ん中にいきなりあります。
本名(?)は「高岩寺」。通称「とげぬき地蔵」の由来は、針を誤飲して苦しんでいる女性に御影(地蔵の姿を印じた紙)を飲ませたところ、針が紙札の御影に刺さって出てきたというもの。
そこから病気の治癒にご利益があるとされ、全国から多くの参拝者が訪れるようになりました。
難病の持病があり、今年の夏には新たに見つかった癌を撤去する手術を控えているサバイバー風月も、ここはしっかりお願いしておかなければ!




水をかけ自分の悪い所を洗うと治ると言われているお地蔵様。入口にある社務所でタオルを購入し(なんと100円)首やら胸やらお腹やらを念入りに拭ってきました。洗うとこ多すぎ(^^;

お詣りを済ませ、早めの夕飯は海鮮定食の人気店「ときわ食堂」にて。


⇩こちらは後日娘と再訪した時に入った落語カフェ「ガモール志學亭」。
大正大学が企画運営するアンテナショップだそうです。リーズナブルなスウィーツでホッと一息。



人情あふれる下町をゴトゴトと走る路面電車「都営荒川線」。ドツボでした。すっかりハマっています。
桜の季節が一番スゴイのだと思いますが、人混みが苦手な風月は、ついシーズンオフにふらりと来てしまうのでありました。
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