次女・MIKUは、19歳という若さにもかかわらず、「乗り物と人混みは酔うし、にぎやかなショッピングセンターよりは、どちらかというと神社・仏閣など静かな場所の方が落ち着く。高級なコース料理やオサレなカフェよりは、ツマミが旨い居酒屋系料理や缶コーヒーを好む」という、超オヤジ系のんびり女子大生。
いいかげん色々と疲れが見え始めた50代・風月と、妙にウマがあうところがあり(というか、合わせてくれる落ち着きがあり)、時々一緒に散歩を楽しんだりしている。
この日は大学のレポートで必要な資料を探しに「横浜市中央図書館」に行くというので、遊びがてら同行することに。
下記行程をぐるっと一回りしてきました。
https://goo.gl/maps/efuFFEFGFM7jALnp9
JR・市営地下鉄/桜木町駅
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横浜市中央図書館
野毛山動物園(図書館に隣接しているが寄らず)
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成田山横浜別院 延命院
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伊勢山皇大神宮
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紅葉坂
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日本丸・メモリアルパーク
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汽車道
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ワールドポーターズ(素通り)
赤レンガ倉庫(休館中のためスルー)
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JICA横浜 ポートテラスカフェ
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万国橋
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JR・市営地下鉄/桜木町駅
さて、桜木町駅に着いたのは11時。
「休日のランチタイムだし、混雑する前にどこかでお昼にしましょ💛」と、せっかくなのでオサレなお店を探しながら中央図書館へ向かう。
厳選して入ったお店は、「から揚げと焼き鳥」が美味しそうな「鳥料理系居酒屋」さん。
競馬新聞を片手にしたオヤジ達が通る大通りを眺めながら(そういえば近くに場外馬券売り場があったっけ)、ガッツリ「から揚げ定食」「親子丼定食」をいただいた。
おかしいな、なんでこうなるんだろう。
まあ、美味しかったからいいか。
桜木町駅から「横浜市中央図書館」までは徒歩10分。
「野毛山動物園(野毛山公園内)」と隣接しているので、図書館に興味のない人は迷わずこちらに行こう。こじんまりとしたアットホームな雰囲気が好きで、子どもたちが小さい頃よく遊びにいった覚えがあります。
横浜市中央図書館
蔵書数約130万冊の全国有数の公立図書館。
横浜市内にある市立図書館全館、合わせて300万冊以上ある蔵書の中から、コンピューターで検索できる。
HPからも読みたい本の有無・貸出状況などが検索でき、どこの市立図書館で借りて、どこの市立図書館へ返してもOK。システムをうまく使って活用しよう。
ちなみに早急に資料が必要だったMIKUは、あらかじめ資料があることを確認した上で桜木町まで借りに来たが、返却は家の近所にある「返却BOX」に返すことにしていた。



図書館で無事に資料をGETすると、あとはブラブラ散歩をしながらみなとみらい方面へ。
まずは本日のメインスポット「伊勢山皇大神宮」を目指す。
横浜駅根岸道路を横浜駅方面に歩いていくと、通り沿いに「成田山参道はコチラ」という案内板がある。
「成田山??」と不審に思いながらも、方角は間違っていないのでとりあえず行ってみることに。

着いた先は「成田山横浜別院 延命寺」。
どうやら目的の神社とは違う不動尊のようだが、せっかくなのでお参りしていこう。
成田山横浜別院 延命院
「野毛山不動尊」と親しまれている「延命院」は、千葉にある大本山成田山新勝寺の別当寺院とのこと。
高台にあるので、本堂の向かい側からは横浜の街並みを見渡すことが出来る。

「延命院」の本堂前を通り抜け、逆側の細道を降りると、ほどなく目的の「伊勢山皇大神宮」へ到着。
なんというか…「延命院」を通り抜けることが「伊勢山皇大神宮」への近道となっているのだな。
基本、風月は無宗教ではあるが、少しばかり複雑なキモチになってしまった。神様、ケンカしないでね(^^;。
横浜総鎮守 伊勢山皇大神宮
桜木町駅(JR線・市営地下鉄線)より徒歩10分
明治三年、当時の県知事・井関盛艮により、文明開化の先駆けの貿易港としての横浜の発展を祈願して、国費で創建された神宮。
伊勢神宮の旧社殿を移築した神宮で天照大御神が祀られ、神奈川県の宗社、横浜の総鎮守として「関東のお伊勢さま」とも呼ばれ広く崇敬を集めている。




ここで、来月に控えている風月の手術の成功を祈願。
「こういう時だけ神頼み」と言われても仕方がないが、「神羅万象」「八百万の神」は、昔からなんとなく自分の中に根付いていて(子どもたちには「お米一粒には7人の神様がいる」と教えてきた)、神社は心が落ち着く場所のひとつである。
お参りをすませ、帰途は拝殿の右奥からつながる裏参道へ。

裏参道の途中に、見過ごしてしまいそうな小さな庭園を発見。
誰もいないので入れないかと思いきや、見学は自由のようなのでおじゃましてみた。

中に入ると、思いがけず一瞬時間がとまっているかのような感覚を覚えた。




この小さな庭園が、この日一番の穴場スポットとなった。
25年間横浜に住んでいながら、こんな神宮があるとは知らずにいたなあ。
来年から初詣はこちらに来ようかな…とちょっとだけ思ったけど、人混みと行列が苦手な風月にはやはり無理かもしれない(^^;。
「伊勢山皇大神宮」でしっかりパワーを充電した後、みなとみらい方面へ「紅葉坂」を下っていく。
「紅葉坂」に点在する「神奈川県立青少年センター」「県立図書館」「県立音楽堂」は、日本を代表する建築家・前川國男氏が設計したもの。外観だけでも十分楽しめる。





ランドマークタワーの隣には、おなじみ日本丸が、真っ青な空と海をバックに悠然と構える。
日本丸メモリアルパーク
桜木町駅・みなとみらい駅より徒歩5分
なだらかな緑地が広がるウォーターフロントパーク。
重要文化財の「帆船日本丸」と、横浜港の歴史が学べる「横浜みなと博物館」がある。
一度は訪れたい、横浜港のシンボルだ。


日本丸メモリアルパーク(桜木町)は、「汽車道」で、ワールドポーターズや赤レンガ倉庫がある「新港ふ頭」につながっている。

「汽車道」は、明治44年に開通した臨港鉄道のレールの一部と3つのトラス橋を利用して整備された、約500mの海を渡る遊歩道。
週末なのでさすがに家族連れや観光客でにぎわっていたが、遊歩道というよりは広々とした緑豊かな公園なので、「人混み」というほどのストレスはない。


さて、モンダイはここからだ。
どこかで休憩したいのだが、人混みを避けるには、週末のワールドポーターズは論外(笑)。
赤レンガ倉庫付近なら穴場のお店が見つかるかと思いきや、この日はなんと大規模修繕工事のため、休館であった。
家族連れでごった返すワールドポーターズを素通りすると、その先にあるビルの3階に「港が見えるレストラン・ポートテラスカフェ」なる看板が。
うん、ここは「穴場」の匂いがするぞ。

JICA横浜 ポートテラスカフェ
ビルの脇の小さなエレベーターで3Fまで行くと、そこに広がるのはカフェというよりはセルフサービスの食堂であった。
しかしこの広さ、人の少なさは、休憩するには十分ありがたい。
迷わずイン。フリードリンクとスナックを注文して、テラス席でゆっくりくつろがせてもらった。
ちなみにこのレストランが入る「JICA横浜」とは、「独立行政法人 国際協力機構 横浜センター」の通称。
「開発途上国への協力事業」の国内拠点として、併設の海外移住資料館とともに設立されたのだそう。
海外から訪れる研修生のためレストランを併設したが、研修生だけでなく一般にも開放しているとのことだ。


穴場レストランで旅の疲れをとり、帰路はサークルウォークを通り、万国橋を渡って桜木町駅へと向かう。
少し日がかたむきかけた横浜の街並みは、昼間とは少し違った表情をみせてくれた。





弁天橋を渡ると、桜木町駅はすぐそこ。
「晴天が広がる週末土曜日に、人混みを避けて桜木町界隈の散歩を楽しむ」という難問は、無事にクリア!
この企画、場所を変えてまた挑戦したいなあ。

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