闘病記

乳がんサバイバー 「がん」とつき合いながら生きるということ

闘病記

今や2人に1人が「がん」にかかる時代。国民の半数がかかっているというのだから、恐るべき状態だ。
日本人の死因は、30年以上「がん」が第1位を独走。厚生労働省の発表によると、2021年には4人に1人ががんで亡くなっている。
遺伝的要素を考えると、この先半数を軽く超えていくことになるのだろう。

風月ももれなく、今年の春に乳がんの告知を受けた。
幸い早期発見で非浸潤だったので、「乳房一部切除+放射線治療」で、約半年の治療を終えることができた。
今後の転移の予防のためにホルモン治療という選択肢もあるのだが、5~10年にわたって薬を飲み続け、どの薬もそれなりにつらい副作用がある。
特にタモキシフェンという抗エストロゲン薬は、長期服用により子宮体がん、子宮内膜症の発生が増す可能性がある。
がんを予防する薬の副作用ががんを引き起こすという、カオスな状態になるのだ。
さらに転移の予防効果も数パーセントしか上がらないというので、ホルモン治療はやめることにした。

乳がんはリンパに入ると全身に転移する可能性があるので、他の臓器で発症すると「転移」となるのだが、そもそも風月は潰瘍性大腸炎からの「大腸がん」、子宮内膜症からの「子宮がん」、卵巣嚢腫からの「卵巣がん」を発症する率が高いと言われている。
そして潰瘍性大腸炎は免疫抑制剤を飲み続けなければならず、それががんの発症率をあげている説もあるが、逆に免疫の暴走を抑えているので、がんにはよいのでは?という説もある。

要するに、何がどう影響してどこにがんが発症するかは、誰にもわからないのである。

年に1回の大腸内視鏡検査と子宮、卵巣の検査、半年に1回の乳がん検査…検査の数は年々増えていくばかりだが、早期発見がものをいうがん治療は、いかに早い段階でがんを見つけるかが勝負なので、これを怠るわけにはいかない。
そして残念ながら、その検査をかいくぐって襲ってくる、防ぎようのないがんもあるわけで。
乳腺外科の医師曰く「がんは早く見つけて取る。そして共存していくしかないんです」。

そうだよなあ、発症の原因がわかっていないのだから、すでにかかっている人も、まだかかっていない人も、全人類だれもが、いつ発症するかわからないがんとつきあっていかなければならないのだ。

それを言ってしまうとすべての病気はそうなのだが、特にがんというものは、誰にも平等に訪れる「死」というものに、嫌でも向き合うことになる。

生かされている時間を「どう生きるか」。

やりたいことは、まだたくさん残っている。
会いたい人も、たくさんいる。
その時間がまだ残されていることに感謝を持って、一日一日を大切に、後悔のないよう生きていきたい。
と、あらためて思う。

数あるがんの情報サイトの中でも、下記サイトは「がんとどう生きるか」を考えさせてくれる優良サイト↓。
何度にもわたるがんの再発を経ながら、素晴らしい人生を全うした方の記事は力になりますヨ。
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参考までに、風月の乳がん闘病記(2002/4~)はコチラから↓
乳がんサバイバー①早期発見、長かった手術までの待ち時間

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