日本全国 女子旅・ひとり旅

尾道~宮島~広島/横浜から鉄道で行く大人の女子旅2泊3日

日本全国 女子旅・ひとり旅

2023年3月、尾道~宮島~広島をめぐる2泊3日春の旅。
今回のツレは、銀行勤務時代の先輩MIKIさん(城オタク)と、同期のMIEちゃん(猫好き)。20数年ぶりに再会し、3人では初めての女子旅が実現しました。

2023年3月はギリギリ「GoToトラベル」の対象になっていたので、新幹線&ホテルは旅行会社を通して「エースJTB」プランを利用。
老舗ホテルでの豪華なビュッフェに加え、地元買い物券やロープウェイ&バス1日乗車券、もみじ饅頭の試食券など、ツアーならではの嬉しい特典もあり。
いつもフラフラと節約貧乏旅行に出かけている風月にとっては、ちょっと贅沢なオトナの女子旅となりました✨。


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 2泊3日行程表

《1日目》
新横浜駅 7:58 発
 ⇩新幹線のぞみ 約3時間10分
福山駅(福山城)
 ⇩JR山陽本線 約20分
尾道駅(ロープウェイ・千光寺・猫の細道・古寺めぐり) 

泊:グリーンヒルホテル尾道(尾道駅前)

《2日目》
尾道駅
 ⇩JR山陽本線・呉線 約50分
竹原駅(江戸の町並み散策)
 ⇩JR山陽本線 約2時間半
宮島口
 ⇩フェリー(宮島航路)10分
宮島(ロープウェイ・獅子岩展望台)

泊:ホテル宮島別荘 (宮島港前)

《3日目》
宮島(厳島神社・豊国神社 他)
 ⇩フェリー(宮島航路)10分
宮島口
 ⇩広島電鉄宮島線(路面電車)約50分
広島市内(広島城・原爆記念館)
 ⇩TAXI 約10分
広島駅
 ⇩新幹線のぞみ 約3時間半
新横浜駅 21:14 着

各スポットのphoto&詳細は下記目次をクリック⇩!
*photo by Fugetsu 無断転載ご遠慮下さい

2023年春から新横浜駅始発の「のぞみ」の運行が始まりました

【福山城】

新幹線からJR山陽本線への乗換駅・福山駅には、駅にほぼ隣接して「福山城」があります。ホームからも見えるけれど、時間があればぜひ寄ってみて。
今回、3人はここから別行動。「日本城郭検定」の資格を持つ城オタク…いえ、城マイスターのMIKIさんはここに残り、風月とMIEちゃんは福山城の外観だけ見て尾道へ。

今年(2023年)築城400年を迎えた福山城は、「石垣のお手本」と言えるほど洗練された見事な石垣を誇ります。これだけでも一見の価値あり。

「福山城」駅改札を出て正面にそびえる圧巻の石垣
入口の案内板。天守は博物館も入っていて、じっくり周ると半日はかかりそう
計算されつくして積み上げられた石垣の美しい曲線
MIKIさんに教えられてよく見ると、刻印や矢穴(石を割った際の痕跡)が残されています
外側から見えたのは天守ではなく、京都の伏見城から移建された「伏見櫓」

【尾道】古寺散策

さて、風月とMIEちゃんは先へ急ぎます。
お昼もまわった頃に尾道駅に到着。本日泊まる駅前のホテルに荷物を預けて身軽になり、いざ「尾道散策」へ!

尾道観光協会発行「尾道観光案内図」より抜粋

尾道は、2015年に「箱庭的都市」として日本遺産に認定された観光スポット。
由緒ある寺社が点在し、坂道や細い路地が多く、猫がたくさん住み着いていることから「坂の街・猫の街」とも呼ばれて親しまれています。
まずは千光寺に上がるロープウェイを目指し、腹ごしらえをするお店を探しながら商店街を抜けていきます。

「尾道本通り」尾道駅から尾道水道に沿うように1.2㎞に渡り続く商店街
細い路地を覗くと古い町屋をリノベーションした店舗が並んでいました

尾道ラーメン【牛ちゃん】尾道店

尾道ラーメン「牛ちゃん」
尾道といえばお好み焼きか尾道ラーメン。
商店街を抜けたところで見つけた「牛ちゃん」は、なにやら人気店の様相。人混みと行列が苦手な風月ではあるけれど、この行列はちょっと見逃せない。
店内は思ったより広くて回転がよく、15分ほどで入れました。

連休中のお昼時ということも長い行列に拍車をかけていました
焼肉屋さんと併設しているようで、焼肉セットも人気らしい
期待は裏切らず(^O^)/。とんこつだけれど意外とあっさりしていあと味がよく、美味しかった!

【工房 尾道帆布 】

尾道帆布公式HP
ロープウェイ入口の手前で尾道帆布の工房兼ショップを発見!
「工房 尾道帆布」は、尾道の伝統産品であった帆布を文化・芸術として普及する活動をしています。

帆布を製作する機械が展示されていました
財布やホルダーなど小物も充実
コロンとしたフォルムがなんともカワイイお子ちゃま用リュック
お店の商品は上記HPのショップから通販で購入もできるようです

【千光寺】ロープウェイ・展望台

千光寺ロープウェイ公式HP
ふもとの「山麓駅」から千光寺「山頂駅」までを5分で結ぶロープウェイ。
15分おきに運行しています。
山麓駅まではJR尾道駅から徒歩15分。バスもあるようですが、情緒あふれる商店街を抜けていくのがおすすめ。

今回は登りだけロープウェイで上がり、下りは路地を散策しながら徒歩で尾道駅へ向かうルートにしました⇩
 山頂⇒文学の小道⇒千光寺⇒猫の小道
 ⇒古寺めぐり⇒尾道駅

ロープウェイ山麓駅入口。隣接している艮(うしとら)神社は旧尾道最古の歴史ある神社
ロープウェイの山頂駅・展望台「PEAK」からの絶景。尾道の町並みや水道が広がる大パノラマが眼下に広がります

【文学の小道】

千光寺山頂から大師堂側まで続く全長約1kmの遊歩道。
道沿いの自然の巨石に、尾道ゆかりの作家・詩人による作品を刻んだ25基の文学石碑が点在しています。

志賀直哉の石碑。尾道を訪れた文学者たちが愛した風景や心が刻まれています

【千光寺】

千光寺 公式HP
標高140m大宝山の中腹にある 弘法大師の開基。
伝説が伝わる奇岩、奇勝なども祀られている観光スポットとなっています。

階段下から見上げる舞台造りの本堂(赤堂)
「くさり山」岩の上に石鎚蔵王権現(いしづちざおうごんげん)が祀られているのだそう。奉納料100円で登ることができます
「烏天狗岩」
縁結びのパワースポットとしても有名なのだそう
舞台造りの本堂(赤堂)からは尾道港が一望できます

【猫の細道】

猫好きのMIEちゃんがぜひ寄りたかったのが、山の上の千光寺から麓の天寧寺へ降りる途中にある「猫の細道」。
遭遇した本物の猫は2匹だけだったけど(≧▽≦)、地元の方々による手作り感満載の、なんとも味のある楽しい路地でした~。

くねくねと入り組んだ路地の途中にある「猫の細道」入口。注意していないと見逃します
なぜか猫ではなく「梟(ふくろう)の館」があったり
「福石猫神社」の神様はもちろんお猫様たち
「福石猫神社」の庭にあるナゾのオブジェ
路地の階段脇のあちこちに鎮座している丸い猫
道端の猫ちゃん(の置物)をなでなでするMIEちゃん
ナゾすぎる「猫の美術館」?階段に並ぶ猫を踏まないように注意

【古寺めぐりコース】艮神社・天寧寺・光明寺・持光寺

尾道水道を臨むように建つ25の古寺をめぐる、石畳の約3kmのコース。
今回はこのルートのうち4つの社寺を通って尾道駅まで戻ることに。

尾道旧市内で最古の神社と言われている「艮神社」。境内の楠は推定樹齢900年、幹周約7m、広島県の天然記念物に指定されています
「天寧寺」竜宮門造りの山門「鐘楼門」
「天寧寺」宝冠の釈迦如来
「天寧寺」江戸~明治にかけて約60年間をかけ寄進された圧巻の526体「五百羅漢」
「光明寺」重要文化財「千手観音立像」等が所蔵されている浄土宗のお寺
「光明寺」お堂脇にある「六地蔵」
「持光寺」裏山の日輪山より切り出された36枚の花崗岩で出来た大石門をくぐる寿命増長されるといわれています
「持光寺」では自分で粘土を握って仏を作る「にぎり仏」が体験できます

尾道の古寺は山の中腹に位置しているので、急な坂道や階段が多く、迷路のように細道が分かれていて迷いやすいです。てか、むっちゃ迷いました(^^;。
あらかじめ寄るお寺を決めておいて、ルートを確認しながら時間に余裕をもって周ることをおすすめします。

ちょうど尾道駅へ着いた頃、福山城を満喫したMIKIさんと合流! 駅でおやつのスィーツを購入して、ホテルにチェックイン。

【グリーンヒルホテル尾道】

1泊目は、JR尾道駅南口から徒歩2分、シティホテル「グリーンヒルホテル尾道」。
尾道観光の拠点として絶好のロケーションにあります。

ホテルの南側には尾道水道が広がり、ポートターミナルを見下ろす
窓からゆっくりと行きかう船を眺めながらくつろげます
尾道駅のレモネード専門店でゲットしたスィーツで休憩。レモンが丸ごと入ったレモネードとレモンケーキが疲れた身体にしみるー

尾道のグルメと言えば「穴子」も有名。
ホテル直営のレストランもあったけれど、夕飯は駅近隣で穴子が食べられる海鮮のお店を探すことに。
ところが尾道駅周辺の飲食店は、連休中ということもありどこのお店も予約客でいっぱい。閉店時間も早いのでお店探しはちょっと苦労しました。
ここは素直にホテルのレストランでいただいた方がよかったかも(笑)。

ご夫婦でやっているこじんまりとした穴場のお店をみつけてようやくありついた穴子丼💛

【竹原】町並み保存地区

2日目は、8:00には尾道駅を出発。
海沿いを走るJR山陽本線で竹原へ向かいます。

尾道駅からJR山陽本線に乗車
山陽本線車窓から望む瀬戸内海
三原駅でJR呉線へ乗り換え
JR「竹原駅の駅舎」は「竹」をイメージしている?

平安時代に京都の下鴨神社の荘園として栄えたことから「安芸の小京都」とも呼ばれる竹原。
「町並み保存地区」には江戸時代前期に製塩業や酒造業で栄えた屋敷が大切に保存されています。

竹原観光協会発行パンフレット
漆喰の壁と飴色の格子が特徴の町屋が並ぶ街並み
毎年2月~3月は日本遺産「たけはら町並み 雛めぐり」が開催されています
豪華絢爛なお雛様が並ぶ中で、素朴な大正時代のお雛様に癒されました
軒先に吊り下がった酒屋や酒蔵のシンボル「杉玉(すぎだま)」

「旧松坂家住宅」竹原市重要文化財のひとつ。竹原塩田の所有者松坂昭二氏の邸宅。「てりむくり」と言われる波打つ屋根が特徴的
松坂家の濡れ縁から。松坂氏は書画や儒教に親しんだ文化人としても知られています
松坂家中庭
民家の軒下に揺れる紙細工の飾り
旧上吉井家住宅(旧郵便局)
旧郵便局の脇の小道から階段を上がると西方寺本殿があります
小早川隆景の創建と伝えられる「西方寺・普明閣」。京都・清水寺の舞台を模して建てられたそうです
瓦屋根になんとニャンコが!
「普明閣・回廊」
普明閣の舞台から見渡す竹原の町並み。波のようにキラキラと光る瓦屋根が美しい景観

2時間ほど竹原を散策した後、再びJR山陽本線で「宮島口」へ。
お昼ご飯は、「町並み保存地区」に向かう途中にある「道の駅たけはら」で購入したお弁当~。

瀬戸内海沿いを走るJR山陽本線。大海原に光る深い青(右側)と切り立つ山の新緑(左側)のコントラストが美しい
お昼は車内で、「道の駅たけはら」でゲットしたタコ飯弁当💛

JR宮島駅からフェリーの発着場・宮島口までは徒歩7~8分。
フェリーとロープウェイのセットのチケットを購入しました。

宮島口~宮島まではフェリーで約10分。連休中で混雑はしていたものの、本数が多いのでそれほど並ばずに乗車できました

【宮島】

瀬戸内海に浮かぶ宮島は、「日本三景(松島、天橋立、宮島)」の一つ。
古くから島そのものが神として信仰されてきた宮島には、平成8年に世界文化遺産に登録された厳島神社が鎮座しており、海にそびえる大鳥居は、宮島を象徴する存在としてあまりにも有名です。

宮島港フェリーターミナル
連休中の宮島は多くの観光客でにぎわっていました
海岸沿いを10分ほどで厳島神社の大鳥居が見えてきます。夕日の絶景に期待!

【 弥山(みせん)・獅子岩展望台】

山岳信仰の霊峰として崇められる宮島の最高峰「弥山」は、弘法大師(空海)のゆかりの地として知られています。
山麗の「紅葉谷駅」から2つのゴンドラを乗り継いで「獅子岩駅」までロープウェイがつながっており、そこから山頂(弥山本堂・霊火堂・展望台)までは徒歩30分。
今回は時間の都合で獅子岩で引き返してきました。

紅葉谷公園入口~ロープウェイ紅葉谷駅までは徒歩10分。約20分間隔で無料送迎バスも運行していました
3月の連休中ということもあり、ロープウェイは紅葉谷駅で30分待ち。山頂駅の獅子岩駅では1時間半待ちと表示されていました。万が一帰りの最終便に間に合わないとシャレにならないので慌てて下山方法を調べたけれど、結果的になんとか間に合いました
遠く四国連山まで望む獅子岩からの絶景。入り組んだ海岸線と海に浮かぶ大小の島々が織りなす瀬戸内海の大パノラマが広がります
横を向いた獅子ににていることから名付けられたという「獅子岩」
写真を撮ってくれたママのお子ちゃまたちと一緒に。帰りのロープウェイまで楽しい時間を過ごしました (*掲載許可済)
ロープウェイの待ち時間。少し日が傾いてきました

なんとか帰りのロープウェイの最終便に乗り、無事に下山。
夕日までにはまだ少し時間があったので、お土産屋さんで名物「もみじ饅頭」をいただきながら日が沈むのを待ちます。

広島の銘菓といえば「もみじ饅頭」。揚げたての「揚げ饅頭」だけはここでしかいただけないので外せません
お土産はたくさんの種類の中からセレクト。季節限定「桜もち」美味しかったです

【厳島神社 大鳥居】~夕日に染まる絶景

2022年12月、大規模修繕工事が終了し3年半ぶりに姿を現した宮島のシンボル、厳島神社の大鳥居。
高さ16m、主柱の根周り10m、木造の鳥居としては国内最大規模です。
夕日を背に佇む絶景をカメラに収めようと、日の入り前から大勢の観光客が海沿いに集まっていました。

沈む夕日を背に佇む厳島神社大鳥居。今回のベストショット
海岸側から臨む日没

【ホテル宮島別荘】

2日目のホテルは宮島港徒歩1分の「ホテル宮島別荘」。
宮島で創業百年の老舗旅館「錦水館」がプロデュースした新しいホテルです。
ここ、ほんとに素敵なホテルでした。

宮島港ターミナルの目の前という絶好のロケーション
落ち着いてくつろげる洗練された和モダンなデザインの客室

瀬戸内海を望む展望露天風呂ある大浴場は、なんと「畳敷き」。
管理は大変だと思いますが、濡れた裸足で歩く畳はむっちゃ心地よかったです。

そして何と言っても食事のクオリティがスゴい!
夕食のビュッフェでは、広島の地産地消のオーガニックにこだわった食材を中心とした、熱々のグリル料理や特製アラカルトが並びます。
どれひとつとして手を抜かないメニューの監修は、地方の食の魅力と食文化を伝え続けているイタリア料理の巨匠なのだそう。
朝食の名物フレンチトーストも美味しかった!

自分へのご褒美に、たまにはこんな素敵な宿に泊まるのもいいなあ💛
ちょっと贅沢なオトナの女子旅に超おすすめのお宿でした。

3日目はちょっと早起きをして、早朝の厳島神社へ参拝に出かけました。

【厳島神社】~早朝の参拝

「厳島神社の参拝は断然早朝がおすすめ」と聞いていたので、宮島に泊まった利点を活かし、ホテルでの朝食前に出かけることに。

早朝の澄んだ空気の中、すれ違うのは粛々と朝のお勤めをされている神主さんたちだけ。
連休中の観光客でごった返す昼間の喧噪から離れ、静かに心洗われる参拝ができました。

弥山原生林の自然美と調和して佇む早朝の厳島神社
午前6時30分、人影もまばらなの神社入口
祓い所」で身を清めま
厳島神社「本殿」。宗像三女神「市杵島姫命」「田心姫命」「湍津姫命」が祀られています
火焼前(ひたさき)の約200m先に大鳥居を望むフォトスポット
「能舞台」
舞楽等が行われる「高舞台」
「能舞台」の正面に周ると、奥に大鳥居が望めます
天井に映った水面の光が揺れていました
反橋(そりばし)の左側は学問の神様菅原道真公が祀られている「天神社」

ゆっくり周って30分ほどで厳島神社を抜け、川沿いを散歩しながら駅前のホテルへ戻ります。

「厳島神社宝物館」神社に寄進された国宝等、宝物の一部が陳列されています
灯籠が並ぶ、風情あふれる川沿い
朝の陽だまりの中でまだ眠そうな鹿たち

ホテルへ戻り、朝食をいただいてチェックアウト後、荷物を預けて再び宮島散策へ。

【豊国神社(千畳閣)・五重塔】

宮島のもうひとつのシンボル、「千畳閣」と呼ばれる大経堂と「五重塔」で有名な豊国神社。国指定重要文化財です。
豊臣秀吉が建立を命じたまま亡くなり、未完成のまま明治元年に閣内の仏像を大願寺に移し、その後秀吉公を祀り豊国神社となりました。

「豊国神社」大経堂と五重塔は階段を登った高台にあります
高台に位置している神社敷地内には瀬戸内海が見渡せるビューポイントがたくさん
「豊国神社」大経堂 大人100円を奉納して中へ
「豊国神社(千畳閣) 御神座(本殿)」壁や天井がない吹き抜け(?)の大経堂は、なんと約857畳の広さ
何かにつけてとにかくデカい千畳閣。「飯とる」と「敵をめし取る」をかけて必勝祈願として奉納されるようになったという杓子(しゃもじ)もデカかった
天井には日本三大絵馬奉納所である厳島神社から移されてきた多くの絵馬が飾られています。色づけされていない江戸時代のもの等もあって興味深いのだけど、首が痛くなり途中で断念!
厳島神社を見下ろすシンボル「五重塔」。檜皮葺(ひわだぶき)の屋根と朱塗りの柱が美しくひときわ目を引きます
豊国神社庭園のソテツの木。相当古いものと思われますが、樹齢や由来は不明です

【塔の丘・龍髯(りゅうぜん)の松】

五重塔から海沿いへ下っていく途中に「塔の丘」と呼ばれる場所があります。毛利元就と陶晴賢の厳島合戦で、晴賢が本陣を構えた場所なのだそう。

「龍髯の松」「塔の丘」にある樹齢200年のクロマツ。龍の髭のように長く横に枝が伸びています
五重塔を見上げる場所にあるため「塔の丘」といわれています。お茶屋さんもあるので、いい景色を眺めながら休憩するのもよき

さて、この日の午後は広島市内を周る予定。お昼前には宮島を後にして、広電で広島市内へ向かいます。

広島市内観光

【広島電鉄宮島線(路面電車)】

広電(広島電鉄宮島線)」は、広島市内と宮島へのフェリー乗り場・宮島口をつなぐ鉄道。往路は広島駅⇒宮島口までJRを利用したのですが、復路は市内の広島城原爆ドームを通る広電を利用することに。
実は今回の旅、行程をMIEちゃんにすっかりお任せしていたため、風月はあまり下調べをしておらず。広電が途中から「路面電車」になることも知らずに乗り込んだのでありました。

2022年7月に新設された広電宮島線「広島宮島口」駅。フェリー乗り場とほぼ隣接しています
ウトウトしている間にいつの間にか広島市内へ。ここで初めて広電が途中から「路面電車」になっていることに気づいた風月。一気にテンションが上がりました!
今や国内でも数少なくなってしまった貴重な路面電車。9分おきに運行している広電は市民の足として活躍しています
原爆ドームへは「原爆ドーム前」、広島城へは「紙屋町西」で下車

思いがけず路面電車に乗ることができて大満足の風月(≧▽≦)。
路面電車といえば、宇都宮で次世代型路面電車LRTが開業しましたね! 路面電車の新設は実に75年ぶりなのだそう。
これから車を手放そうかと思っている風月。「地元にも路面電車ができればいいのになあ」と妄想していた矢先のビックニュースでした。これをきっかけに全国に路面電車が広まればいいのに…とさらに広がる妄想。

あ、話がそれました。広島旅へ戻ります。
ここからMIEちゃんは原爆ドームへ。風月は「城マイスター」のMIKIさんと共に(ガイドを期待して)広島城へと向かいます。
お昼ご飯は市内のパン屋さんでゲットして広島城のベンチで食べることに。

【広島城】

広島城 公式HP
1589年毛利輝元が築城。原爆投下によりすべての建物が崩壊し、石垣や堀岩、被ばく樹木にわずかにその傷跡を残しています。
天守閣は1958年に再建され、内部は歴史博物館として武家社会を中心とした歴史等が展示されています。
今回はラッキーなことに城マイスターのMIKIさんの超わかりやすいガイド付き。奥深い「城」の魅力をじっくり堪能させてもらいました。

「二の丸復元建物」外観 建物内部は無料で入場できます
内堀に架かる、二の丸「表御門」へと向かう「御門橋」
「二の丸復元建物」は平櫓・多聞櫓・太鼓櫓などが伝統的な工法を用いて復元されています
鉄砲を撃つための鉄砲狭間など城郭特有の構造もみられる二の丸。内部も公開されています
「広島護国神社」被ばくした際に倒壊から免れた鳥居・社号標・狛犬・灯籠が移設されており、戦没者や原爆の犠牲となった動員学徒、女子挺身隊等、約一万柱が祀られています
「広島大本営跡」明治時代に広島鎮台司令部として建てられ日清戦争の際大本営の建物となった洋館の跡地。原爆により倒壊し、現在は基礎などの石が残っています
再建された「天守閣」。北側の石垣は当時のものが残っていて「刻印」という様々なマークが刻まれています
天守閣では様々な企画展も開催されています。2023年春は幕末の書道家・頼聿庵(らいいつあん)の書道展が開催されていました
ちょうど天守閣に着いた時、原爆ドームを周っていたMIEちゃんがお城の下へ到着。おーい!

広島城を出たのが16時30分頃。
荷物を持ったまま周っていたのでかなり疲れもたまっていて、広島駅でお弁当を買って17時43分発の新幹線に乗るにはあまり時間がない!けど、広電の駅までは結構距離がある。
というわけで駅まではタクシーを利用することにしたものの、これがなかなか捕まらない。ギリギリでようやく捕まえることができて、なんとか新幹線に間に合いました。
21時14分、新横浜着。お疲れ様でしたーー(^O^)/

こうしてレポートを書くと、あらためて盛りだくさんな旅だったなあ。ちゃんと計画して周ると、2泊3日でこれだけの場所が周れるのだな(笑)。
段取りしてくれたMIEちゃん、ありがとう(≧▽≦)!

「竹原」「尾道」「宮島」ともに、周りきれなかった場所がたくさんあり。どこもぜひまたじっくりと時間をかけて再訪したい素敵な名所ばかりでした。

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