大型フェリーで船旅を楽しみつつ、いよいよ神秘の島へ上陸! 屋久島の顔ともいえる「ガジュマル」に圧倒されながら島内をドライブ。ちょっと不思議なオーラに包まれた古民家の宿に一泊しました。
*東京から屋久島までのアクセスはコチラ
「フェリー屋久島2」は一日に往復1便しかありません。
これに乗り遅れたら鹿児島にもう一泊しなければならなくなるので、早々と7時に「ホテルゲートイン鹿児島」をチェックアウト。
ホテル隣接のカフェでの美味しそうなモーニングはガマンして(>_<)、コンビニで朝ご飯&お昼ご飯を購入。
とりあえずフェリーターミナルへ向かいます。
フェリー屋久島2
https://ferryyakusima2.com/
フェリーのチケット売り場はかなり並んでいたので、時間に余裕を持って入ったのは正解でした。
なんとか搭乗手続きを終え、ホッとして待合室でサンドイッチを食べていたところ、…あれ?なんだかいつまでたっても搭乗アナウンスが流れない。
不審に思って外に出てみたら、なんととっくにタラップが降りていて、乗客の皆さんは続々とフェリーに搭乗中!
もう一人待合室で待っていたおじさまと一緒に慌てて走り、乗務員の方たちの手をかりて重いスーツケースと共に乗り込むと、私たちを最後に後ろでガシャンと扉が閉められたのでありました。
なんと、危うく乗り遅れるところでした~( ;∀;)/。
チケット売り場や待合室では搭乗の案内はありません!
搭乗する場所は自分で確認して、搭乗口の見える場所でスタンバイしておきましょう。
ちなみに帰りの便でも、屋久島港のチケット売り場のお姉さんが「20分前にはご案内できると思います」と言っていたのだけど、やはり案内はなく。
人数を確認している様子もないのだけど、乗り遅れるお客さん、いないのかなあ(^^;。
さて入船はドタバタしたものの、「フェリー屋久島2」の船内は、古いながらもなかなか快適な設備が整っています。
1994年就航ということなので、昭和バブル期のレトロ感あふれる豪華客船といった感じでしょうか(笑)。
個室以外は、自由にどこで過ごしてもOK。
フェリー屋久島名物の「うどん屋さん」が開店するのは、往路で30分間×2回、復路で30分間×1回。
開店している時間が短いので、逆になんとしても食べたくなるのが人情というもの(笑)。
席数も少ないので、狙う人は放送をよく聞いて、早めにスタンバイしておきましょう。
休憩しながらのんびりと快適に楽しんだ4時間の船旅も、いよいよ終盤。
鹿児島から約60㎞、屋久島の島影が見えてきました!
巨大な花崗岩からなる屋久島は、周囲約130㎞、その9割は森林でおおわれています。
特殊な自然環境と生態系により1993年日本初の世界自然遺産に登録されました。
365日雨天と言われるほど雨量が多い神秘の島は、この日も霧におおわれた中からその姿を現しました。
宮之浦港に到着すると、タラップの下にレンタカー屋さんが迎えに来てくれていました。
5分ほどで宮之浦の事務所につきます。
Destinoレンタカー屋久島
Destinoレンタカー屋久島
安房港・屋久島空港・返却後の目的地等への送迎あり。
事前に相談すれば色々と融通をきかせてくれます。
そして何と言っても、ガソリンスタンドとレンタカー事務所が併設しているので、返却時は給油してそのままスタンドで返却となるのがとてもラクでした!
事務所はおしゃれなカフェになっていて、手続きはこちらで。
最新のハイブリッド小型車をリーズナブルなお値段でレンタルしてもらえました。
はやる心を抑えつつ、さっそく屋久島内のドライブに出発~!
宮之浦から車で15分。記念すべき屋久島最初のスポットは、志戸子の県道沿いにある「志戸子ガジュマル公園」。
志戸子ガジュマル公園
志戸子ガジュマル公園
https://www.town.yakushima.kagoshima.jp/cust-facility/1437/
入園料大人240円
屋久島に来てまずその迫力に驚かされるのが、気根が垂れ下がった巨大な亜熱帯植物「ガジュマル」。
屋久島はガジュマルが自生する北限地として知られており、島のあちこちに普通に群生しています。
また、ガジュマルの仲間である、別名「絞め殺しの木」と呼ばれる着生植物「アコウ」も、主に屋久島西部に自生しています。
志戸子のガジュマル公園は、推定樹齢数百年といわれる巨大なガジュマルやアコウがうっそうと群生する自然公園。
整備された歩道を15分ほどで一周することができます。
ガジュマルやアコウの幹からは、細い糸がからまったような「気根」が無数に垂れ下がっています。
気根は雨の多い屋久島で、土の中ではなく空中から空気呼吸をして成長し、やがて地について根を張ります。
古い幹が枯れると、この気根が新しい幹となっていくのだそう。
世代交代を繰り返し、何百年もかけて巨大な幹に成長していく大樹たち…なんという生命力。
ちなみに小さな観葉植物としても販売されているガジュマルですが、屋久島では庭などに直に植えるとあっという間に根を張り、家を倒してしまうそうな…おそるべし生命力。
屋久杉と並んで屋久島を代表する樹木「ガジュマル」は、植物というより「生命体」。そのスケールの大きさと生命力には、ただただ圧倒されます。
時間があれば「中間ガジュマル」「猿川ガジュマル」も寄ってみて!
「中間ガジュマル」レポートはコチラ
「猿川ガジュマル」レポートはコチラ
再び県道を西へ進みます。
県道沿いの整備された公園にある「布引の滝」でトイレ休憩。
布引の滝
布引の滝
https://www.town.yakushima.kagoshima.jp/cust-facility/1445/
布引の滝は、宮之浦から車で20分、一湊海水浴場の近くにあります。
この日は水量が少なかったのですが、雨が降ったあとには落差40mの斜面を豪快に流れ落ちるそうです。
次に目指すは屋久島の最西端、永田岬。
くねくねと続く細い山道(←ここ、対向車がきたら(風月は)すれ違いができません( ;∀;))を車で10分ほど登った先に、白亜の灯台が見えてきます。
屋久島灯台
屋久島灯台
https://www.town.yakushima.kagoshima.jp/cust-facility/1451/
屋久島灯台は、明治30年、戦役で領有となった台湾の統治のために建てられた、いわゆる「台湾航路灯台8か所」のひとつ。
約100年にわたって、今でも屋久島海峡を守り続けています。
中には入れませんが、外観の見学は自由。
晴れた日には口永良部島も見える180°の大パノラマが広がります。
灯台の先に続く西部林道には入らず、少し戻って、永田にある本日の宿「水照玉ホステル」に向かいます。
水照玉ホステル in 永田
「水照玉ホステル」
https://cafesuishodama.hatenablog.com/
屋久島初日は、美大生・SAKIのたっての願いで、古民家を宿として開放しているアートな宿「水照玉ホステル」に一泊。
一軒家貸し切り、自炊しながら自由に使って(生活して)OKですが、夕食はオーナーさんのコース料理もおすすめ!
昼間はカフェを開設しています。
子育てをするために屋久島に移住してきて18年目というオーナーご夫妻。
ご家族で、古民家、防風林の手入れをしながらの生活です。
お風呂は鉄の窯の下から直接薪をくべて沸かす、いわゆる「五右衛門風呂」。
この日はあらかじめ予約をしておいて、薪をくべる体験をさせてもらいました!
ゆっくりお風呂につかった後は、cafeで夕食!
そういえばこの日は朝からコンビニ弁当しか食べていなかったのだ(^^;。
オーナーさんのセンスが光るアート系のお料理は、 地元の食材や自家製の野菜をふんだんに取り入れたコース料理。(要事前予約)
シンプルに素材の味を生かした野菜中心のヘルシーなメニューは、疲れた体にしみる優しい味でした。
夜は2Fの個室で。
もちろんテレビなどはありません。というか、テレビを見たいとも思いません(笑)。
川のせせらぎと風の音を聞きながら、お休みなさい。
翌日はcafeの定休日だったので、残念ながら酵母パンは販売しておらず。朝食は前日に購入しておいたショートブレッドをいただきました。
オマケにいただいた地元でとれた「たんかん」、美味しかったです。
「古民家での昔ながらの生活は、新鮮で貴重な体験だった。一件貸し切りなので、また美大の仲間と来れると楽しいかも。」と、美大生・SAKIは大いに古民家体験を楽しんだようです。
外国人だけでなく、アート、写真、建築関係などの長期滞在していくお客さんが多いというのも納得。
ちょっと不思議な脱日常空間でした。
屋久島2日目は、再び島内をドライブ観光。
長期宿泊先の屋久の宿「たぐち」にチェックインです。
⇒ 屋久島東部観光ドライブ
屋久島旅行記 トップ(目次)はコチラ
⇒ 【屋久島春の母娘二人旅】
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