屋久島 春の母娘女子旅

【屋久島環境文化村センター・牛床詣所・屋久島総合記念公園・益救神社・地魚料理「若大将」】宮之浦周辺観光スポット

屋久島 春の母娘女子旅

春の屋久島母娘女子旅6日目。
ワイルドなトレッキングが続き、この日は小雨だったこともあって、ちょっとひと休み。
美大生・SAKIのスケッチにつきあいながら、宿に近い宮の浦周辺をのんびりドライブして周ることになりました。

「宮の浦周辺観光マップ」は数多くあるけれど、「屋久島環境文化村センター」で入手したコチラの手描きマップがオモシロ過ぎ⇩。
「屋久島環境文化村センター」は、屋久島を周る前に、最初に立ち寄ることをおすすめします。

著者不明ですが、おそらく「屋久島環境文化村センター」の職員さんではないかと

屋久島環境文化村センター

https://www.yakushima.or.jp/guide/village.php
宮の浦港徒歩5分

迫力ある大型映像の放映やパネル模型などを駆使した展示により、屋久島の自然や文化などに関する情報を分かりやすく紹介しているビジターセンター。
喫茶コーナーや屋久島の特産品の物産コーナーもあり。
屋久島の玄関口にあり、屋久島観光協会の観光案内窓口が設置されているので、まず最初に訪れたい。

「屋久島環境文化村センター」パンフレット(2022/3)
ここでも屋久島のシンボルツリー、ガジュマルが構える
センターは屋久島の玄関口である屋久島港からすぐ
エントランス

屋久島の地形の成り立ち、気候や植物の特徴などを解説したパネルや模型の展示は、30分程で観て回れます。

おすすめは、大型スクリーンによる映像「屋久島 森と水のシンフォニー」。

屋久島を上空から撮影した迫力の大パノラマ映像を、俳優、阿部寛さんによる心地良いナレーション(さすがにいい声してます💛)で観ることができます。
所要時間は25分、時間があれば必見です。

牛床詣所 ~ジブリ宮崎駿氏の聖地

屋久の宿「たぐち」のオーナーが、美大生・SAKIのスケッチ場所としてイチオシしてくれたのが宮之浦の穴場スポット「牛床詣所」。

牛床詣所」は、白谷雲水峡に向かう道の途中にひっそりと佇む「山岳信仰」の聖地。
「詣所」とは、かつて山への立ち入りが許されなかった女性や子ども達が、岳参りへ行く男達を見送り、祈った場所。
「牛床詣所」では年2回、宮之浦岳の岳参りから帰る男達を、家族がここで迎えました。
疫病退散、大漁祈願、家内安全祈願など、さまざまな石塔が60体ほど奉納されています。
宮崎駿氏が「神々の世界に入る場所」としてインスパイアされた場所としても有名。

牛床詣所近くには「やまがら屋」という人気のカフェ&定食屋さんがあります。残念ながらこの日は休業日でした。
https://www.facebook.com/yamagaraya/about

駐車場(空き地?)に見落としそうな看板が立っています。どうやらここが参拝所入り口らしい

屋久島らしいうっそうとした森の中へ。

3~4分進んだ先に、森の奥にひっそりと佇む小さな鳥居が見えてきます。

ここが「俗世界と神聖な霊山の世界を隔てる場所」。
宮崎駿氏の奔放なイマジネーションがここで生まれたというのもうなずけます。
「千と千尋の神隠し」の1場面「石の祠、神様のおうちよ!」という千尋のセリフが聞こえてきそう。

人気(ひとけ)のない静寂な森の中にある小さな祠は、きれいに清掃され、新しいお供え物が置かれていました。
古くから引き継がれてきた信仰が、集落の人々によって大切に守られています。

光が届かない奥深い森に、ピンクのシャクナゲが色を添えていた

原型を保つ対の仁王像と、その後ろにある様々な祈願をこめた石塔は、苔むして森と一体化していました。

昔は神々が住む聖地は女人禁制だったといいます。
女達はここで祈り、岳参りから戻った男達を出迎えたのかあ…と、少々フクザツな気持ちになりながら、当時の暮らしに思いを馳せました。

ここにも屋久島らしい巨木が悠然とそびえていた

牛床詣所から車で5分ほどの場所に、町営の「屋久島総合自然公園」があります。

屋久島総合自然公園

https://www.kagoshima-kankou.com/guide/11587
宮の浦港から車で10分
約8万m²の園内には遊歩道が敷かれ、宮之浦川の清流のせせらぎを聴きながら手つかずの自然の中を散策することができ、野外ステージや入浴施設「ゆのこのゆ」(予約制)も併設されています。

道を隔てて向かい側にある「野生植物園」(入園料大人300円)では、ヤクシマシャクナゲをはじめ、固有種34種類を含めた貴重な植物約90種類の苗木を育苗、販売しています。

駐車場から見渡す限り、山しかない。自然公園ってこういうことか
「屋久島総合自然公園」の案内図は「野生植物園(有料)」にてゲット

まずは駐車場の右側一帯に広がる散策路を周ることに。

ステージ広場までは歩道が整備されている
せせらぎに囲まれた芝生広場に立つ野外ステージ。平日でコロナ禍ということもあり、この日は閑散としていた

さて、本当の「屋久島の自然公園」は、この整備された広場ではありません。
「屋久島」を感じたければ、この奥にある宮之浦川沿い、地図上では「ボードウォーク」などというオサレなネーミングがされている遊歩道まで足を延ばしましょう。

整備された歩道は途切れ、森の中の川沿いの道へと入っていく
木の根に生息するナゾの白いキノコ
川沿いに続くまさかの「砂道」
屋久島の生命力あふれる植物たちは、土だろうが砂だろうが関係なくはびこることができる
さらに土や砂がなくても、根は張れるのである

10分ほど歩くと、川岸に降りられる場所があります。

人の手が加えられていない山奥の静かな川岸。悠然と鷹が舞っていた

ここから一度駐車場に戻り、道路の反対側にある植物園へ。

なぜかフェンスの向こう側にある看板。暴風対策?
植物園なので歩道は整備されているが、周りは植物園というよりはジャングル
よく探せば巨大なシダの向こう側に可憐な花を見つけることもできる
巨大なシダの根本から生える巨大なゼンマイ(?)
うっそうと茂る巨木にからまる気根。これぞ屋久島
岩を覆いつくす植物たち。屋久島の植物は、砂だろうが岩だろうが関係ないのだ
縄文杉、弥生杉などの屋久杉の遺伝子を受け継いだ苗木が植えられているそうだが、どれがそれなのかはわからなかった

いちいちデカい屋久島の植物の中でコビトに見えるSAKI
シダにおそわれそうになる風月
京都の由緒あるお寺かと思うような「苔むす階段」が、ジャングルの中に普通にあったりするのが屋久島だ
シーズンを迎えたシャクナゲが、ここが植物園であることを思いださせてくれた

「野生植物園」というだけあって、屋久島の植物の生命力を存分に味わえる、期待を裏切らない自然公園でした。

益救神社(やくじんじゃ)

https://www.yakujinja.com/
屋久島港から徒歩10分

天照大御神の曽孫にあたる天津彦彦火火出見尊(山幸彦)をはじめ、山・海の神々7柱を祭り、救済のご利益がある「救いの宮」として崇拝を集めています。

「ヤシの木」と「松の木」の間にたたずむ鳥居。駐車場は入口に2~3台スペースがある
戦後再建された社殿は総屋久杉造り

↑敷地内に「たくましい金剛力士の仁王像」があるというので探してみたら、「埴輪(ハニワ)のようなおだやかな仁王像」でした。↓

疫病退散を祈って寄進された二対の仁王像は、屋久杉町指定の文化財。屋久島で原型を残す仁王像は、ここと「牛床詣所」にあるもののみ。背後にそびえるアコウの巨木が「屋久島」らしい

地魚料理「若大将」

この日の夕食は、宿のたぐちオーナーイチオシのお店「若大将」へ。
同じ日に「たぐち」に泊まっていた同年代の親子2人連れと一緒に楽しいひとときを過ごしました。

https://retty.me/area/PRE46/ARE287/SUB28702/100001304130/
観光客だけでなく、たぐちオーナーを始め地元の人たちにも愛されている大人気店なので、予約は必須。
屋久島ならではの新鮮な旬の食材を使った地魚料理は、どれもハズレがありません。

新鮮な旬の地魚料理
定番の「鳥から揚げ」や「海鮮茶漬け」も絶品

リピーターがほれ込んでいるのは、何と言っても「いらっしゃ~い!」と元気よく迎えてくれる、男前の「若大将」。
その気風のよさと面倒見のよさが、スタッフさんにも受け継がれ、最高にいごこちのいいお店を作り上げています。

この日一緒に飲んだ同年代の親子連れさん、なんと東京に帰った後、美大生SAKIの展覧会に来てくださいました!
あいにく会うことはできなかったけど、嬉しいメールをいただき、大感謝です(≧▽≦)。ありがとうございました!

明日は「まぼろしの滝」を目指します。
蛇の口ハイキングコース・尾之間温泉

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