屋久島母娘女子旅10日目は、再び「白谷雲水峡」へ。
前回周れなかった「奉行杉コース」を、時間をかけてゆっくり周りました。
*ガイドなしにした理由・おすすめツアーはコチラ⇩
東京から屋久島への行き方

白谷雲水峡入口まで、宮之浦から車で35分、安房から55分

「奉行杉コース」はオレンジ色のコース。
約4㎞と距離は短いものの、アップダウンが厳しく沢も多いため、しっかりした登山用装備が必要。
パンフレットには3時間と書いてあるけれど、4~5時間はみておいた方がいいです。
また、雨天の翌日など水量が多い時は沢を渡る場所が通行止めとなることもあるので、入山前に必ず事務所で確認しておこう。
*トレッキングの装備・持ち物はコチラ⇩
雨の屋久島トレッキング 初心者の服装・持ち物
白谷雲水峡の一般的な観光ルートは緑色の「太鼓岩往復コース」となるため、奉行杉コースに入る人はあまりいません。
そのため、静寂につつまれた神秘の森の中、悠久の時を過ごしてきた老木たちに会いにいくには絶好の穴場的コース。
風月母娘は登山初心者で行程にも余裕があったので一日かけて奉行杉コースを周りましたが、登山に慣れている人は緑色の太鼓岩往復コースの片道を奉行杉コースにして一日で周れると思います。
*緑色の「太鼓岩往復コース」はコチラ⇩
白谷雲水峡/苔むす森・太鼓岩コース
奉行杉コースのレポートは、美大生・SAKIの写真を中心にお届します。
©2022 SAKI ISHITA・MEGUMI ISHITA
飛竜落とし
白谷雲水峡入口近くにある「飛竜橋」の先にある滝。轟音をたてて花崗岩の急斜面の間を勢いよく流れ落ちるさまは迫力満点。

渓流沿いは、苔に覆われた樹々が光に反射して幻想的な風景が広がっています。







奉行杉コースへの分岐を過ぎると、生命力あふれる屋久杉たちが顔を出し始めます。
三本足杉
三本の足のように張り出した根元が特徴的な屋久杉。倒木か転石に着生して成長し、それらを大きく抱え込んだと推測されています。


びびんこ杉
切り株の上に発芽し根をおろした樹齢300年の二代杉。
「びびんこ」は鹿児島弁で「肩車」。親子二代が肩車をしている姿に似ていることから公募で採用されました。


特に名もない樹々たちも圧倒的な生命力をもって存在しています。



三本槍杉
横たわる初代の主幹部分はすでに枯死し、その上に二代目となる三本の杉がまっすぐ上に向かって伸びています。毛利元就が三人の子供たちに説いた「三本の矢」になぞらえて命名されたそう。

奉行杉
白谷雲水峡で最も太い、胸高周囲約8.5mの屋久杉。江戸時代、奉行が見回りで休憩場所にしていたのが名前の由来といわれています。



奉行杉を過ぎると、再び渓流沿いの苔むした神秘の森へと入っていきます。

湿った根や苔に覆われた岩場が続く、人気(ひとけ)のない登山道。危うくピンクのテープを見失いそうになりながら、なんとか道なき道を登っていきます。





美しい沢は、増水時には渡れなくなることもあるので要注意。

二代くぐり杉
倒木更新しており、空洞は初代の屋久杉、根は二代目の屋久杉、現在覆っているのは欅(ケヤキ)なのだそう。ということは、二代ではなく三代くぐり杉?


太鼓岩コースとの分岐近くには名もなき「くぐり杉」があります。



太鼓岩コースへの分岐を過ぎ、帰途に向かいます。
ここからは道も平坦になり、日が少しだけ傾いてきて、森はまた違った表情をみせてくれます。



奉行杉コースは初心者には少し険しい山道でしたが、ほとんど人とすれ違うこともなく「屋久島」をひとりじめできました。
SAKIは写真を撮りスケッチをしながら、母風月も立ち止まりながら、静寂な森の空気を感じ、かすかに聞こえる鳥の声、せせらぎの音に耳を傾け、神秘の森を味わいつくしました。
白谷雲水峡は、何度でも訪れたい! 屋久島に来たら絶対に外せない場所ですヨ。
屋久の宿「たぐち」で最後の晩餐
明日はとうとう帰宅の日。
家族同然に迎えてくれたオーナー夫妻と、またの再会を約束してカンパイ!
素敵な出会いに心から感謝します。



屋久の宿「たぐち」のレポートはコチラ
⇒ 屋久島東部観光ドライブ
明日は屋久島最終日。周れなかったスポットを巡り、屋久島をあとにします。
⇒ 千尋の滝・猿川ガジュマル
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⇒ 【屋久島春の母娘二人旅】
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