屋久島 春の母娘女子旅

【縄文杉・ウィルソン株】ガイドなしで行く日帰りトレッキング

屋久島 春の母娘女子旅

「春の屋久島 母娘女子旅」8日目は、ガイドなしで「縄文杉トレッキング」に挑戦。
*ガイドなしにした理由・おすすめツアーはコチラ⇩
 東京から屋久島への行き方

*トレッキングの装備・持ち物はコチラ⇩
 雨の屋久島トレッキング 初心者の服装・持ち物

縄文杉トレッキングに行くべきか否か、母・風月は前日まで悩みまくっておりました。が、同じ宿ですでに制覇してきたという同世代親子に励まされ、決行することに!
体力には自信のある娘・SAKIは、もちろんフルコース制覇が目標。母・風月は、体力と相談しつつ、途中で引き返す覚悟をしながらの挑戦です!

人々と森の関わりに思いを馳せながら歩いた長い長いトロッコ道の先は、アップダウンの激しい急勾配の登山道。
たどり着いた奥深い森の中、霧の向こうに幻想的に佇む屋久島の主は、圧倒的な王者の風格を見せつけてくれました。

往復10時間の行程は、時間と体力の自己管理が必須。
主要スポットの時間を掲載していきますので、参考にしてください。 

トレッキング前日の準備

行くと決めたからには、前日からしっかりとした装備と綿密な計画が必要( `ー´)ノ!
前日にこれだけはやっておきましょう⇩

・登山バスのチケットの購入
当日バス停でも購入できますが、混雑している場合もあるので観光案内所等で購入しておくとスムーズ。 

・お弁当の手配
島内には24hコンビニはありません。数件ある登山弁当店に前日までに予約しておけば当日の朝受け取れるので、宿で確認を。
風月たちは前日にスーパーで、朝・昼分のお弁当、飲み物、非常食を購入しておきました。

早朝の出発に備えて、母娘とも9時には就寝。

4:20 宿「たぐち」(宮の浦)出発

4:20発 宿「たぐち」(宮の浦)
 ⇩ レンタカー
4:40着 屋久島自然館駐車場
5:40発 屋久島自然館バス停
 ⇩ 登山バス
6:20着 荒川登山口

さて、当日は3:50起床。
めっぽう朝に弱い娘・SAKIも、こういう場合はすんなり起きれるらしい。
4:20レンタカーにて宿を出発。
5:00発の登山バスに間に合うよう、15分前に屋久島自然館の駐車場に到着。

屋久島自然館から荒川登山口まではマイカー規制があるので、ここからは登山バスになります。
チケットは購入済だったので、すぐにバス待ちの列に並びます。
ところがなんと! 目の前の乗客を最後に満員締め切りとなり、 「はい、ここからは次のバスね~」と非情な声が。 うそや~ん( ;∀;)
仕方なく次の5:40発の便まで駐車場で40分待ち。このタイムロスは痛かったなー(>_<)。
ちなみにこの日の往路バス便は2本目の5:40発を逃すと、次は午後14:00発。この時点で縄文杉日帰り往復の夢は途絶えることになるので、ご注意を。
シーズンによりバスの時刻表は変わります

「屋久杉自然館前」登山バス発着所 まだ夜明け前で真っ暗

というわけで、駐車場で朝ご飯を食べつつ、5:40のバスに一番に乗り込むことに。
バス内は飲食禁止です。
ここでもまた、風月なら絶対に運転できないであろう一車線の崖道を登るバスに身を任せ(運転手さん、ほんと尊敬します。)、6:20 「荒川登山口」に到着。
宮之浦の宿を出てから2時間。この頃には夜が明けていました。
縄文杉トレッキングは、ようやくここから始まります。
*5:00発のバスに乗った人は暗いうちにトレッキングを始めたので、ライトが必要だったと思います。

縄文杉トレッキング
http://yakushima-tozan.com/

屋久島に自生する最大級の屋久杉「縄文杉」までを往復する、約21km、行程差700mのトレッキングコース。
約8㎞の長いトロッコ道の先に、約2.5kmのアップダウンが激しい登山道が続きます。
ウィルソン株、大王杉、縄文杉などのみどころは、この後半の登山道にあります。
夜明け前に出発して日が傾く頃に帰る往復10時間の行程を達成するには、時間と体力の自己管理が必須。

6:20 荒川登山口

登山バスの到着地点、そして縄文杉トレッキングの出発地点がここ「荒川登山口」。
環境保全協力金1000円を納め、入山届を出しておきます。
往復10時間のコースの途中、トイレはここを含めて3か所ありますが、シーズン中は大混雑が予想されます。他に携帯トイレブースが何か所かあるので、携帯トイレとペーパーは常備していこう。

きれいに整備されたトイレと休憩所
休憩所内にはベンチや着替えができる個室がある
帰りのバスの時間の確認は必須

帰りの登山バスの時刻表を確認。目標は、遅くとも16:00発の便に間に合うよう下山すること。
6:30、いざ、トロッコ道を出発!

出発はトロッコ格納庫前から
雨天後で湿った足元に気をつけながらスタート。登山客は少ない

6:30 トロッコ道 入山

屋久杉は江戸時代から高級な資源として注目され始め、屋久島の森は国有化が進みました。さらに戦後は、経済の復興を目指して国の森林事業も本格化し、多くの屋久杉が伐採されてきました。
「小杉谷集落」は、大正12年から昭和45年の約半世紀の間、屋久杉伐採の拠点などとして栄えた集落。その間、伐採した屋久杉を運ぶために安房から小杉谷間に開通したのが、このトロッコ道。
トロッコは現在も水力発電所の保守点検や資材運搬などを目的に現役で起動しています。

役目を終えたトロッコの機材が森と一体化していた
ディズニーランドにあるようなトンネルを抜けていく
ディズニーランドにでてくるようなオバケ切り株がじっと見つめてくる
トロッコ道の橋はほぼ手すりがなく、スリリング

7:15 小谷橋

荒川登山口から45分ほどで、数少ない欄干のある橋、小杉谷橋に到着。

小杉谷橋は手すりはあるけれど、足元は十分踏み外す余地あり
小杉谷橋から中島権現岳を望む

小杉谷橋を超えると、「小杉谷集落」の跡地に入ります。

7:20 小杉谷集落跡

屋久杉伐採の拠点として栄えた「小杉谷集落」は、最盛期には小中学校、商店、郵便局などが立ち並び、540人が暮らしていました。
輸入材の増加や森林を守る自然保護の要請が高まり、昭和45年に閉山。それに伴い半世紀3代にわたり集落で暮らしてきた人々も役目を終え、下山しました。

国の政策に翻弄されてきたとも言える島の人々の暮らしに思いを馳せながら歩きます。

古い写真とともに集落の人々の暮らしを伝える看板
小杉谷小・中学校 正門跡 休憩スポットにもなっている
小杉谷小・中学校跡 最盛期は児童数は150人を数えたという
小杉谷事業所跡
小杉谷集合住宅跡

小杉山荘跡までは、苔むした深い森林が続きます。

小杉谷橋から45分ほどで、右奥に小杉谷山荘跡が見えてきました。

8:00 小杉谷山荘跡(WC) 

かつて山小屋があった休憩場所に、最初のトイレがあります。
自然環境に優しいバイオトイレは、使用後、ボタンを押すとオガクズと一緒に攪拌される仕組み。紙は一緒に流さないなどのルールを守って、キレイに使いましょう。

シーズン中はツアー客と重なるとかなり混雑する

小杉谷山荘跡を過ぎたあたりから、森は針葉樹林へと様相が変わってきます。

小杉谷山荘からほどなく、すらりとそびえ立つ「三代杉」に出会います。

8:50 三代杉

「三代杉」は、その名の通り三代にわたって世代をつないできた巨木。推定樹齢500年。
2千年で倒木した一代目の上に二代目が育ち(=倒木更新)、江戸時代に1千年で伐採。その二代目の切り株の上に、現在三代目が育っています(=切株更新)。

樹齢500年というのは、あくまでもこの3代目の樹齢。
3代トータルで考えると推定樹齢3500年ということ?
いやはや、なんともたくましい一族です。

高さ38mの天にむかって伸びた若い三代目は、周囲4mの二代目の根の上に育つ
一代目が朽ち果ててできた空洞

さらに奥へと進みます。このあたりから照葉樹林の中に、ぽつぽつとヤクスギが目に付くようになっていきます。

あちこちで切り株更新、倒木更新が見られる

深い霧が立ち込め、神秘の森へと変貌していきます。

三代杉から一時間、うすく霞がかった中から「仁王杉」が姿を現しました。

9:00 仁王杉

その名の通り、寺門の左右に立つ「仁王像」が名前の由来。阿形(あぎょう)と吽形(うんぎょう)と対になっていましたが、吽形は2000年の台風で倒木となり、現在は阿形のみとなりました。 

「仁王杉」は樹高22.8m、胸高周囲8.3m、標高860m 

長いトロッコ道もそろそろ終盤。このあたりから照葉樹林が目立ち始めます。

荒川登山口から約3時間、標高約900m地点の「大株歩道入口」に到着です。
トロッコ道はここで終了。

9:15 大株歩道入口


ここからが、縄文杉までの急勾配の本格的な登山道の始まりです。
ゴツゴツとした岩場や木の根を足場にしながら、標高約1,300m地点にある縄文杉まで登っていきます。 

コース上最後のトイレがあります。この先は携帯トイレブースのみとなるので、必ず寄っておこう。

ここも整備されたバイオトイレだが、登山客のマナーの悪さが目立った

体力次第ではここで引き返すことも考えていた風月ですが、この時にはその選択肢はすっかり消えていました。
神秘の森に佇む屋久杉たちの圧倒的な生命力を感じることができるのはここから。
ここまで来たら行くしかない!待ってろ、縄文杉!…違いました、すみません。静かに、邪魔にならないようにお邪魔させていただきます。

十分に休憩をとり、汗で濡れたTシャツを着替え、両手が使えるように軍手をはめ、いざ、「大株歩道」へ!
いや、歩道というネーミング、間違っています。どう考えてもここからは「大株登山道」。
湿った岩や木の根に足をとられながら、ひたすら崖道を登っていきます。
そんな中でも一眼レフを離さず撮り続けていたカメラマン・SAKIによる貴重な画像を、しばしお楽しみください。

木の根は湿ってつるつる。皆さん、なぜ滑落せずに歩けるのだろう
普通に存在する名もなき巨木たち
風月もようやく立ち止まり、ケータイで申し訳程度に娘・SAKIの姿をパチリ
もはや武器と化している幹。コワすぎる

大株歩道入口から35分、うっそうと絡まる樹木に襲われそうになりながら崖道を抜けた森の奥に、「翁杉」が静かに佇んでいました。

9:50 翁杉

「翁杉」は、航海の安全を守る神「塩土翁(しおつちのおきな)」から名付けられたと言われています。
屋久島では縄文杉の次に太い巨木でしたが、内部の空洞化が進み、平成22年に着生した木の重さに耐えられず幹が折れ、倒木となっているのが発見されました。
それまでは推定樹齢 2,000年、樹高23.7m、縄文杉に次ぐ幹周り(12.6m)の巨木でした。 
幹内部の9割が腐食空洞化していたそうです。

倒木であっても、その古木としての風格は十分。
倒木更新が進み、数千年後には新たな姿になっていることでしょう。到底、見ることはできないけれど。  

「翁杉」は保全・調査のため周辺には立ち入らないように保護されているが、その根はたくましく柵からあふれている

ウィルソン株まであと少し。このあたりはところどころ木道もあります。

時々見かけるすらりと伸びる白木がひときわ際立つ

急勾配を登り続けて1時間、あまりにも有名な観光スポット「ウィルソン株」に到着です。

10:00 ウィルソン株

推定樹齢 2,000年余の「ウィルソン株」は、300年程前、豊臣秀吉により大阪城築城のために伐採されたといわれる切り株。 
その後大正時代に屋久杉を調査し、大株を紹介したアメリカの植物学者ウィルソン博士にちなんで命名されました。 

切り株の空洞に入って上を見上げるとハートの形に見えるポイントがあります。当然ながら恋愛のパワースポットとして人気の場所ですが、ここは仕方なく…いや仲良く母娘で記念撮影💛。
この日は登山客が少なく、すれ違ったツアーのガイドさんが「貸し切り状態で撮影できるのは珍しい」と言っていました。混雑時は撮影待ちの行列ができるそうです。

根際には次世代の3本の小杉が生えている=切り株更新
ウィルソン博士は、切り株のあまりの大きさに洞窟だと勘違いして雨やどりをしたとも伝えられている 
胸高直径4.39mの切り株。空洞の内部には清水が湧き出している
神が宿ると信じられている切り株の中には祠(ほこら)が安置されている
空洞の中から見上げるハート型は、角度によって違う表情を見せる
株には表面、内部ともにコケや小植物が多く着生する

母・風月の予定では、ここウィルソン株も引き返すポイントの候補でしたが、やはりその選択肢もあっさりと消えました。
「縄文杉」に会いたいというより、この奥に続く森こそが「屋久島」だと確信してしまったから。
導かれるように、足は森の奥へと進みます。

光の届かない森林に霧がたちこめ、幻想的な世界に包まれていきます。

ウィルソン株から心臓破りの階段を登り約1時間。
縄文杉に次いで太いとされる「大王杉」の姿が見えてきました。

11:00 大王杉

1966年に縄文杉が知られるまでは、最古で最大の屋久杉といわれて『大王』の名前がつけられました。
推定樹齢は3000年。樹高24.7m、胸高周囲は11.1mの大木は、下部に大きな割れ目があり、中は空洞になっています。 

猛々しくそびえる姿は下から見上げてもカメラにおさまりきらず

霧が濃くなり、この分だと縄文杉の姿が見れるか微妙になってきました。

大王杉から間もなく、「世界自然遺産登録地域」の看板があり、ここから先縄文杉までは世界遺産エリアに入るとのこと。
ということは、ここまでは「世界遺産エリア外」だったのだ。
実は屋久島で世界遺産に登録されている地域は、島のおよそ2割のみなのだそうです。

実際、このあたりから森が深みを増し、突然空気感が変わるのを感じます。 
縦横無尽に根をおろし、数千年もの悠久の時間を生き抜いてきた圧倒的な生命力を誇る巨木たち。
これこそが「奇跡の森・屋久島」。

看板からすぐ、霧の奥にそびえたつ「夫婦杉」も、そんな巨木のひとつ。

11:10 夫婦杉

3m程離れた2本の巨木の枝が10m程の高さで手をつなぐように合体しています。
杉は融合しやすいことで知られていますが、これほど高い位置でつながっているのは珍しいそうです。

推定樹齢は右の夫が約2000年、左の妻が約1500年。

漆黒の森の奥に佇む巨木たちの、幻想的な風景が続きます。

夫婦杉からアップダウンの登山道を約一時間、霧の奥に見えてきたのは縄文杉の展望デッキ!
いよいよ森の王者とのご対面です。

展望デッキは北と南2か所にある

11:50 縄文杉

「縄文杉」は、樹高25.3m、胸高周囲16.4m。
凹凸の激しい幹は江戸時代に利用できない巨木として切り残され、奇跡的にその姿を残しています。
推定樹齢は7200年という説もありますが、内側から採取した放射線炭素による計測値は2170年と判定。しかし中心部がすでに空洞化しているため、いまだにその正否は定かではありません。
雨が多く、花崗岩でできた屋久島の特殊な自然環境の中で、油分が多く腐りにくいことも手伝って、ゆっくりと時代を超えて生き続けてきました。  
2005年に折れたおよそ1000歳の大枝(全長5m、直径1m)は、「縄文杉いのちの枝」と名付けられ、屋久杉自然館に展示されています。

期待をこめて展望デッキを降りる

縄文杉保護のため、見学は2つの展望デッキから観賞しますが、この日は濃霧に包まれ、その全貌はうっすらと影を見ることしかできませんでした。
が、あきらめきれず目を凝らしていたら、ほんの少し霧が薄くなり…一瞬だけ姿を目にいれることができました!
圧倒的な存在感を放つ「森の王者」は、屋久島が生んだ奇跡。そこだけ時間が止まっていると思わせる空気は、気が遠くなるような悠久の時間を生き残ってきた証でもあります。

時間とともにまた漆黒の霧の中へ姿を消していく縄文杉。
畏敬の念とともに、しばし言葉を忘れて見入っていました。

12:20 復路へ折り返し

霧の中での昼食後、登山道約2.5km+トロッコ道約8.5kmの同じ道を、荒川登山口へと戻ります。

看板には「遅くとも13:00までには縄文杉を出発するように」との指示が。
下りとは言え、下りは上りよりも筋肉と骨への負担が大きいもの。膝を痛めないように慎重に下りていくと、それなりに時間はかかります。 
往路とは違った表情をみせるポイントを楽しみながらも、少しペースをあげての帰路となりました。

13:30 ウィルソン株 

縄文杉から約1時間20分、ようやく翁杉が見えてきました。

 

13:40 翁杉

実は、このあとトロッコ道に入り、小杉谷橋に着くまでの2時間のことは、あまり記憶にも写真にも残っておらず。
時間が気になり、風景を楽しむ余裕もなくなっていたものと思われます(^^;。

15:35 小杉谷橋

小杉谷橋に着いて、ようやくひと安心。ここまで来れば少なくともバスに乗り遅れることはないでしょう。

ここで、縄文杉ルートで初めてヤクザルに遭遇!
驚かさないようにカメラを向けるも、気配を察知して逃げていきました。

カメラマン・SAKIが、走り去っていく後ろ姿をかろうじてキャッチ

ひと安心したものの、ここからのトロッコ道が、「こんなに長かったっけ?」と感じるほど延々と続きます。

手すりのない橋は人の後ろを歩くとあまり怖くないことを学んだ風月。見知らぬ人たちにぴったりついていく姿を、SAKIに撮られていました(-_-)

小杉谷橋から30分、露出した花崗岩の岩肌が見えてきます。屋久島は地下から花崗岩が隆起してできた島。その一部が顕になっているのです。

花崗岩が露出した岩肌。表面には何種類もの苔やシダ類が密集する

ここまできたら、本当にあと少し。トンネルが見えてきました!

16:25 荒川登山口

縄文杉を出発して約4時間、ついに荒川登山道にゴール!

一人では達成できなかったであろう縄文杉トレッキング。 
ガッツで連れていってくれた娘・SAKIに心から感謝!ありがとう!

16:00の登山バスには間に合わなかったので、休憩所の更衣室で着替えをして一休み。
無事に17:00のバスに乗ることができました!

軍手をはずすと、手がパンパンに腫れていた。
足はサポーターを履いていたのでセーフだったけど、手は油断していた

18:00着 宿「たぐち」(宮之浦)

長いトレッキングを達成した後、この日も宿「たぐち」で待っていてくれたのは、暖かいお風呂と、心づくしの夕飯。
幸せすぎます( ;∀;)。

「縄文杉」か「白谷雲水峡」か?ーImpression by風月ー

「屋久島の縄文杉」といえば、トレッカーにとっては憧れの存在ですよね。もちろん風月にとってもそうでした。
苔や屋久杉などに代表される屋久島特有の垂直分布の生態系。
森と人々の暮らしの歴史の跡。
生命力あふれる神秘の森。
縄文杉の森は、確かに「これぞ屋久島」がつまったコースでした。
そして往復10時間のトレッキング&登山を成し遂げた「達成感」はハンパないです。
期待は裏切られず、行ってよかったです!

ただですね…2~3泊で屋久島を訪れた場合、ここに丸1日かけてしまうのは「もったいない」のです。
なにしろ「時間」に追われます。
そして、団体ツアーのお客さんが多いです。
この日は春休みと連休の狭間だったのでまだよかったのですが、シーズン中は各スポットだけでなく登山道も長い列になるのだそう。
なので、「自分たちのペースでゆっくりと生命の息吹を感じ、せせらぎと鳥の声に耳をすませながら歩く」なんてことは、残念ながらできません。
それを求めるなら、「白水雲水峡」か「ヤクスギランド」を一日かけてゆっくり周ることをおすすめします。
もちろん、日程に余裕があれば、行程のひとつに組み入れるのはよいのではないかと。
あくまでも個人の感想です。トレッキングの目的は人によって違うものなので、ご参考まで!

「白水雲水峡」「ヤクスギランド」のレポートはコチラ⇩
白谷雲水峡 ~苔むす森・太鼓岩コース~
白谷雲水峡 ~奉行杉コース~
ヤクスギランド・屋久杉自然館

次の日は宿のオーナー田口さんに、とっておき観光ドライブに連れて行ってもらいました⇩
西部林道観光ドライブ

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【屋久島春の母娘二人旅】

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